マイクロソフトが目指す「インダストリアルメタバース」とその布石
今回は「マイクロソフトが目指す「インダストリアルメタバース」とその布石」についてご紹介します。
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Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は、2022年の初めに、Microsoftは世の中に1つのメタバースしかない状況になるとは考えていないと述べている。同社の想定は、多くのメタバースプラットフォームが併存することになるというものだ。同社が発表した「Teams for Mesh」プラットフォームは、多くの人が「メタバース」という言葉を聞いたときに想像するような楽しげなデモを行うことができるが、Microsoftはそれと同時に、もっと現実的な「インダストリアルメタバース」にも取り組んでいる。
5月末に開催される開発者向けカンファレンス「Build」でMicrosoftが用意している主なセッションの1つは、「メタバースに備える」ことをテーマとしたもので、説明によれば、このセッションでは企業が「メタバースエクスペリエンス」をどう活用できるかに焦点を当てるという。また、IoTによって「エッジからメタバースまで」のあらゆるものがどう強化されるかについて議論するセッションも用意されている。
Microsoftは、この1年以上に渡って、世間でメタバースの話題が盛り上がる中でも、同社のテクノロジースタックが十分な競争力を持っているように見せるための取り組みを進めてきた。2021年のBuildでは、Microsoftの役員が、同社のエンタープライズ向けメタバース技術スタックについて言及し始めている。同社の幹部は、「Azure IoT」や「Azure Digital Twins」、「Azure Maps」から、「Azure Synapse Analytics」「Azure AI」「Power Platform」「HoloLens」に至るまでのあらゆる技術が、来るべき「メタバースアプリケーション」の基盤になると述べている。