VMwareの買収に向けて半導体メーカーのブロードコムが交渉中との報道
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VMwareの買収に向けて、半導体メーカーのブロードコムがVMwareとの交渉に入ったとの報道が海外で相次いでいます。
- 米ブロードコムがヴイエムウェア買収交渉、ソフト強化へ-関係者 – Bloomberg
- 米ブロードコム、VMウェア買収に向け協議=関係筋 | ロイター
- ブロードコム、ヴィエムウェア買収に向け協議=関係筋 – WSJ
ブロードコムはサーバやストレージ、ネットワーク機器、スマートフォンなどさまざまな機器向けに、ネットワーク機能を実現するための半導体チップなどを提供する大手ベンダとして知られていました。2016年にはファイバーチャネルスイッチベンダ大手のブロケードを買収し、半導体分野での拡大を加速します。
参考:半導体ベンダーのブロードコムがブロケードの買収を発表。ただし欲しいのはFC SAN事業だけ、イーサネット事業は買収後すぐに手放すと
2017年にはクアルコムの買収を提案すると発表しましたが、この買収には失敗。
その後、拡大路線はソフトウェア分野へと移り、2018年にはCAテクノロジーズ、2019年にはシマンテックのセキュリティ事業買収を発表しました。2021年にはデータ分析ソフトウェア大手のSASインスティチュートの買収に乗り出したとの報道もありましたが、買収には至りませんでした。
参考:ブロードコムによるシマンテック買収交渉が進んでいるとの報道
ここ数年の動向からもブロードコムがソフトウェア分野への拡大に積極的であり、大手ソフトウェア企業に対する買収意欲も高いことは明らかです。今回報道されたVMwareに対する買収交渉も信憑性は高いと見られます。
一方のVMwareは、約1年前の2021年4月にデル・テクノロジーズ傘下からスピンアウトし、現在は独立した企業となっています。
ただしVMwareをブロードコムが買収し傘下に入るとしても、ブロードコムのチップやCAテクノロジーズ、シマンテックなどとのシナジーによる大きなメリットがあるとは考えにくいところです。そのため、ブロードコムによる買収交渉は容易ではないのではないでしょうか。