「Android用Windowsサブシステム」アップデート–「Android 12.1」に
今回は「「Android用Windowsサブシステム」アップデート–「Android 12.1」に」についてご紹介します。
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Microsoftは、「Android用Windowsサブシステム」(WSA)のアップデートを配信開始した。今回のアップデートでは、「Android」のバージョンが12.1に更新されたほか、「Android」と「Windows」の連携、ネットワーク機能、アプリ内でのカメラの機能、「設定」アプリなどが改善された。
このWindows上でAndroidを利用する機能は以前から注目を集めているが、機能の充実には時間がかかっているようだ。利用できるアプリはまだ数が少なく、「Amazonアプリストア」からインストールする必要がある。Microsoftは2022年2月、1000種類以上のゲームやアプリをリリースしたが、最小ハードウェア要件が存在するほか、Amazonアプリストアはまだ米国でしか利用できない。
このようにまださまざまな制約があるものの、MicrosoftはWindows 11でAndroidを使えるようにするための投資を着実に続けており、同社のブログ記事によれば、今回のWSAのアップデート(バージョン2204.40000.15.0)ではAndroidのバージョンが12.1に更新された。WSAは現在、「Windows Insider」プログラムの「Dev」チャネルで入手できる。
ネットワーク機能も改善され、AndroidアプリからWindows PCが存在するネットワーク上のデバイスに接続できるようになった。また、スピーカーや防犯カメラなどのスマートホームデバイスを、対応する機能を持っているAndroidアプリでセットアップできるようになる。この機能が利用できるのは、Windows 11プレビュービルド22621以降で、x64版Windowsの新しいビルドでは、高度なネットワーク機能がデフォルトで有効になっている。
AndroidとWindowsの連携も改善され、Windowsのシステムトレイに、マイクや位置情報などを使用しているAndroidアプリを示すタスクバーアイコンが表示されるようになった。
また、アプリが実行中か停止中かに応じて、タスクバーの表示、非表示が正しく切り替わるようになる。さらに、AndroidのトーストがWindowsの通知として表示され、AndroidアプリのWindowsのタイトルが、Androidのアクティビティのタイトルを反映するようになった。
今回のリリースでは、カメラ関係でも多数の不具合が修正されている。
Android用Windowsサブシステムのマウスとキーボードの入力も改善された。また、スクロールホイール対応機能が改善され、オンスクリーンのキーボードのフォーカスが修正され、Androidのソフトウェアキーボードが正常に表示されるようになった。
設定アプリも新しくなり、UXや診断データビューアが刷新された。また、今回のアップデートからは、テレメトリー情報の収集機能がデフォルトでオフになっている。
Microsoftは、「これまで利用可能だった一部のアプリがエクスペリエンスからなくなっていたり、起動に失敗したり、さまざまな既知の問題で正しく機能しない場合がある。パートナーと協力してこれらの問題にできる限り早急に対応しようとしている」としている。