次期「Exchange Server」の登場は2025年後半–マイクロソフトが明らかに

今回は「次期「Exchange Server」の登場は2025年後半–マイクロソフトが明らかに」についてご紹介します。

関連ワード (ITインフラ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Microsoftは米国時間6月2日、2021〜2022年に提供開始するとしていた「Exchange Server」の次期オンプレミス版のリリースが2025年後半になると発表した。

 それまでの間の暫定版として、「Exchange Server 2019」を対象としたより多くの新機能を「今後の数カ月から数年にわたって」提供していくという。また同社はオンプレミス版のExchange Serverを利用している顧客に向け、できる限り早急にExchange Server 2019に移行するようアドバイスしている。

 Microsoftの広報担当者によると、「Microsoftは『Exchange Server 2016』からExchange Server 2019までの製品を2025年10月14日までサポートする。2025年10月14日を過ぎた後はExchange Serverの次期バージョンのみがサポートされる」という。同社は、新バージョンの導入日とサポート終了日の間隔が短くなっているものの、Exchange Server 2019に対する移行機能の強化(これについては後述する)を予定しているため、移行は十分可能だと考えているという。

 同社は、Exchange Server 2019にはそれ以前のバージョンでは提供されていない機能が複数あるとしている。こうした機能には、強化された新たな「Outlook on the Web」や、強化されたセキュリティ、より優れたパフォーマンスとスケーラビリティー、進化したアーキテクチャー、「SharePoint Server」および「OneDrive」との統合、強化された新しいメッセージポリシーおよびコンプライアンス機能が含まれている。

 同社は、次期Exchange Serverが計画通り2021年にリリースされなかった理由について、「残念ながら、Exchange Serverは2021年に想定外の事態に遭遇した。2021年3月に、国家の支援を受けた脅威アクターらがオンプレミス版のExchange Serverを標的にするという深刻な事態が発生したのだ」と述べた。同社はこの事態を受け、複数の臨時セキュリティアップデートや累積アップデート、セキュリティアップデートをリリースしたという。

 Microsoftは2日、2025年に提供するExchange ServerにはSharePoint Serverおよび「Project Server」のサブスクリプションエディションと同様のサーバーライセンスとクライアントアクセスライセンス(CAL)が必要となり、ソフトウェアアシュアランスを有する顧客のみがアクセス可能になると述べた。なお、名称や機能、要件、価格の詳細については、2024年の前半に発表するという。

 また同社は「Exchange Serverの次期バージョンは、サポート終了日が設定されないモダンライフサイクルポリシーに移行する。われわれは、一定数の需要がある限りExchange Serverのサポートを継続していく」とも述べた。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
Next.js 13登場、動的なWebサイトの実現を強化。複数ページでの動的データの共有や、ステートを維持した共通ナビゲーションの構築など容易に。Next.js Conf 2022
JavaScript
2022-10-27 05:09
インフォマティカ・ジャパン、代表取締役社長に小澤泰斗氏が就任
IT関連
2024-04-02 16:45
日本企業のニーズに寄り添う–サイオステクノロジー、国産SaaSの強みを解説
IT関連
2023-01-26 20:40
同志社大学、学生相談の対応にAIチャットボット導入–導入から公開まで約2カ月
IT関連
2023-06-03 18:00
生成AI利用動向調査を業界ごとに実施してはどうか–日銀の調査から提案
IT関連
2024-11-22 07:57
ウィズセキュア、ロシアの国家ハッカーグループと関連する新たなマルウェアを発見
IT関連
2024-04-21 10:29
「歓迎されないオリンピック」は本当か? 実は売れているBS4Kレコーダーと世論の関係 :小寺信良のIT大作戦(1/3 ページ)
トップニュース
2021-07-28 23:16
レベニューシェア型のサービス展開へ–クリエーションライン・安田社長
IT関連
2023-01-08 20:21
中外製薬、従業員同士で「感謝」と「ポイント」を贈るツール導入–成長促進と社会貢献へ
IT関連
2022-09-28 02:27
ビッグローブ、Google Cloudの生成AI活用のコールセンター向け音声分析サービス導入
IT関連
2025-03-15 08:44
「IBM Quantum」で強化されたプログラミングツール
IT関連
2021-03-18 09:39
株主優待で人気のJR4社–悲観の底に沈む「JR東日本」に今、注目する理由
IT関連
2021-03-16 17:57
テスラの北米向けModel 3とModel Yがレーダー非搭載に
モビリティ
2021-05-27 01:00
「AIビジネスデザイン」で日本企業のDX推進を支援–パロアルトインサイトの石角CEO
IT関連
2022-06-01 06:49