早稲田大学、研究支援・財務システムを「Microsoft Azure」へ移行
今回は「早稲田大学、研究支援・財務システムを「Microsoft Azure」へ移行」についてご紹介します。
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早稲田大学は、「SAP ERP」と「SAP HANA」を基盤とした研究支援/財務システムを「Microsoft Azure」(Azure)へ移行するプロジェクトを完了した。移行を支援したBeeXが発表した。新システムによる本格運用は2021年10月に開始され、現在まで問題なく稼動している。
同大は2015年、SAP ERPとSAP HANAを基盤とする研究支援/財務/文書管理システム・ワークフローの導入を決定し、2016年1月~2018年4月に展開を進めてきた。
だが今回、ハードウェアの取替時期を迎えたことから、運用性の向上や事業継続計画(BCP)対策の強化を目的にAzureへ移行した。
導入プロジェクトでは、2020年11月に要件定義と本番環境の一部をAzureへ移行する概念実証(PoC)を実施し、この結果を基に2021年4月から6カ月間かけて、移行設計、プログラム改修、移行リハーサル、テストなどを進め、同年10月上旬にシステムの移行を完了させた。
BeeXは、要件定義から稼動フォローまで全ての工程をサポートし、6カ月という短期間での新システムへの移行に貢献したと説明する。同大は、BeeXのエンジニアがSAPの豊富な機能を熟知していること、SAPの移行経験も多く技術レベルが高いことなどを評価している。また、クラウドやSAP BASISに関する技術力、問い合わせや課題に対する回答のスピード・質にも満足しているという。
今後同大では、Azureに移行した研究支援/財務システムのOS、ミドルウェア、アプリケーションのサポート終了(EOS)に備え、2022年度から順次バージョンアップを実施する予定。また現在オンプレミス環境で稼動しているシステムをクラウドへ移行し、オンプレミスのシステムは極小化していく方針だという。