マイクロソフトとオラクル、「Oracle Database Service for Microsoft Azure」発表。AzureからOracle Cloudのデータベースをプロビジョニング可能に
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米マイクロソフトと米オラクルは、日本時間7月21日未明に開催されたマイクロソフトのイベント「Microsoft Inspire 2022」で、高速回線で接続された両社のクラウド上で提供される新サービス「Oracle Database Service for Microsoft Azure」を発表しました(オラクルのプレスリリース)。
Oracle Database Service for Microsoft Azureは、高速回線で相互接続されたMicrosoft AzureとOracle Cloudがより緊密に連携し、Microsoft AzureのコンソールからOracle Cloud上のOracle Databaseをプロビジョニング、運用管理できるようになるというもの。
Oracle DatabaseをバックエンドにしたMicrosoft Azure上のアプリケーションやPowerBIをはじめとするデータ分析ツールなどの運用が、以前より容易かつ効率的にできるようになるとされています。
下記は「Microsoft Inspire 2022」でのサティア・ナデラ氏とラリー・エリソン氏による発表の様子。
両社のクラウドが高速回線で接続されることは2019年から開始されており、2020年5月にはMicrosoft Azure東日本リージョンとOracle Cloud東京リージョンの相互接続も実現しています。高速回線のスペックは、40Gbps、2ミリ秒以下のレイテンシとされています。
参考:[速報]日本国内でMicrosoft AzureとOracle Cloudが相互の高速接続およびシングルサインオンを実現
これにより高速回線を通じたアプリケーションの相互接続、Azure ADによるシングルサインオンなどが実現されていました。
今回の発表はこの相互接続をさらに推し進め、相互接続を設定するとMicrosoft AzureのコンソールからOracle Cloud上のOracle Databaseのプロビジョニング、デプロイ、バックアップ、メトリクスの取得などが可能になり、データベース利用時のUXをよりシンプルで優れたものにしたところです。
対象となるOracle Databaseは、Oracle Autonomous Database、Exadata Database Service、そしてBase Database Service(旧Oracle Database Cloud Service)。
マイクロソフトとオラクルはクラウドやデータベース市場における競合ではありますが、一方でクラウド市場においては独走するAWSを共に追いかける立場でもあります。マイクロソフトとオラクルのクラウドにおける今回の連携強化は、それぞれの得意分野を組み合わせることでより強力なソリューションを提供し、独走するAWSを追いかけ追い越すためのものだといえるでしょう。