「Opera」ブラウザー、iOS版でもAIチャットボット「Aria」が利用可能に

今回は「「Opera」ブラウザー、iOS版でもAIチャットボット「Aria」が利用可能に」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「Opera」ブラウザーを使用している「iPhone」ユーザーは、人工知能(AI)とチャットできるようになるという。ノルウェーに拠点を置くOpera Softwareは現地時間8月16日、iPhone向けブラウザー上で同社のAIチャットボットである「Aria」が利用可能になったと発表した。

 Ariaは従来の生成型AIチャットボットと同様の機能を有しており、情報を探し出したり、コンテンツを作成したりする上で力を貸してくれる。なおAriaは、デスクトップ向けブラウザーと「Android」向けブラウザーで既に利用できる。

 AriaはOperaの「Composer」アーキテクチャーを採用しているため、最新かつリアルタイムの結果を提供できる。例えば、現在の米大統領の名前を尋ねると、Joe Biden大統領という正しい答えを返してくれる。これはOpenAIの「ChatGPT」(GPT-3.5版)とは対照的だ。GPT-3.5は訓練を最後に実施した2021年9月までの情報しか提供できないため、時事問題に関する質問には答えられない。

 また、Operaに搭載されているAIはオプトイン型で、ユーザーは適宜、有効/無効を選択できる。チャットの内容は30日間保存されるため、保存されている対話にアクセスし、対話を継続することもできる。さらに、履歴に残しておきたくない対話は手動で削除が可能だ。

 Ariaは他のAI搭載チャットボットと同様、ウェブ上のデータをスクレーピングして学習する。こういった訓練手法を採用しているため、Ariaは他のAI搭載チャットボットと同様に過ちを犯す可能性がある。同社のFAQには、Ariaが偏ったコンテンツや有害なコンテンツを生成したり、不正確な情報へとミスリードする可能性があると記されている。とは言え、コンテンツを生成する必要がある場合には特に、このサービスは有益で役立つだろう。

 Operaはデスクトップ向けとモバイル向けのブラウザーにAIを統合したことで、「Microsoft Edge」で「Bing」のAI搭載チャットボットを提供しているMicrosoftをはじめとする企業の仲間入りを果たしたことになる。また、Googleも「Search Generative Experience」(SGE)を「Chrome」に搭載しようとしている。

 ブラウザー市場におけるOperaのシェアは、ChromeやEdge、「Safari」といった主要ブラウザーのそれに比べると見劣りするが、Operaは既存ユーザーにとって適切で魅力的なブラウザーとしての地位を維持するために進歩と革新を続けている。

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