米金融大手Capital Oneの大規模情報漏えい、AWS元従業員に有罪判決
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2019年に起きた米金融大手Capital Oneの大規模な情報漏えい事件の被告が米国時間6月17日、ハッキングと通信詐欺の罪で有罪判決を受けた。Capital Oneへのハッキングは金融サービス企業として過去最大級の情報漏えいで、米国の顧客1億人以上が影響を受け、社会保障番号や銀行口座番号などの個人情報が盗まれた。
米司法省の発表によると、ハッカーはAmazon Web Services(AWS)の元システムエンジニアPaige A. Thompson被告で、自作のツールを使って設定ミスのあるAWSアカウントを検出し、それらのアカウントを利用してCapital Oneを含む30以上の組織のシステムに侵入したという。さらに、データをダウンロードしただけでなく、サーバーに仮想通貨のマイニングソフトウェアを仕込み、仮想通貨を自分のオンラインウォレットに送金していたと司法省は述べている。
Thompson被告の逮捕を受けて、Amazonはハッキングが行われる3年前に被告が同社を辞めていたと述べた。Capital Oneは2021年、顧客らが起こした集団訴訟で、和解金として1億9000万ドル(約250億円)を支払うことで合意した。Capital OneとAWSはいずれも自らの責任を否定したが、訴訟にかかる時間、費用、不確実性を避けるために和解すると述べていた。