KDDI、大規模通信障害からの完全復旧を宣言–詳細調査などは今後報告
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KDDIは、7月5日午後6時から記者会見を開き、2日未明に発生した大規模な通信障害から完全復旧したと発表した。詳しい原因の究明や再発防止策、顧客への周知方法などを今後検討し、改めて報告するとした。
会見した取締役執行役員専務 技術統括本部長の吉村和幸氏は、会見時点で音声通話、SMS、データ通信が全て正常に回復したと報告。4日午後3時以降の監視で、東日本および西日本とも音声通話のトラフィック、発着信の成功率が、障害発生前の週とほぼ同等に推移したことを確認したとして、5日午後3時36分に正常化を判断したと説明した。
また、5日午後1時の時点で顧客からの問い合わせ件数も平常時と同等の水準にまで収束したという。今回の障害に関する顧客からの申告は9万6723件だとした。なお、通話やデータ通信がしづらい場合は、端末の電源を入れ直すことで不具合が解消されるとしている。
法人顧客における影響も全て解消したとし、4日の記者会見時から消防や警察への連絡、水道の検針など行政機関にも影響があったと付け加えた。
今後は詳しい原因の究明、再発防止策、顧客への周知方法などを検討し、改めて報告すると説明。原因については、総務省が障害発生から30日以内の報告を求めていることから、吉村氏はこの期日までに報告を提出したいとした。補償などについても詳細を把握した上で、今後検討していくとすると述べた。