クラウドインフラ支出が加速、2022年第1四半期は17.2%増の183億ドル
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2022年第1四半期、企業によるクラウドコンピューティングやクラウドストレージのインフラ製品への支出は、前年同期比17.2%増の183億ドル(約2兆4700億円)を記録した。
この数字には、共有インフラと専用インフラの予算が含まれる。成長を主にけん引したのは、共有クラウドインフラへの支出で、全体の68%、125億ドル(約1兆6900億円)を占めた。IDCによると、このサブカテゴリーは前年同期比で15.7%の成長を記録したという。
特に共有クラウドインフラへの需要が高まる中で、2022年には、共有クラウドインフラへの支出が初めてクラウド以外のインフラへの支出を上回る、とIDCは予想している。
クラウド以外のITインフラプロバイダーの見通しは堅調に思えるが、クラウドプロバイダーほど有望ではない。2022年第1四半期、クラウド以外のインフラへの支出は前年同期比9.8%増の148億ドル(約2兆円)を記録し、5四半期連続の成長を達成した。
IDCはパブリッククラウドプロバイダーの売上高シェアを公開していないが、市場調査会社Canalysが先ごろ発表したレポートによると、535億ドル(約7兆2300億円)の支出額を記録した2021年第4四半期における世界クラウドインフラ市場のシェアは、「Amazon Web Services(AWS)」が33%、「Microsoft Azure」が22%、「Google Cloud Platform」が9%、その他が36%だったという。
2020年3月のパンデミック発生以来、企業がデジタルトランスフォーメーションを加速させたことで、クラウドインフラへの支出も加速している。2019年第3四半期以降、支出は7四半期連続で増加し(前年同期比1.9%減だった2021年第2四半期は除く)、2020年第2四半期の支出は過去最高となる前年同期比38.4%増を記録した。また、2021年第4四半期のクラウドインフラへの支出は前年同期比13.5%増の211億ドル(約2兆8500億円)だった。
クラウド以外のインフラへの支出は依然として巨大な市場であり、クラウドインフラへの支出よりもはるかに遅いペースではあるものの、2022年を通して成長する見通しだ。
IDCによると、2022年通年では、クラウドインフラへの支出は前年から22%増加し、902億ドル(約12兆1900億円)に達する見通しだという。これは2018年以降で最高の年間成長率である。従来のITインフラへの支出は、1.8%増の607億ドル(約8兆2000億円)になる見通しだ。