凸版印刷、農産物の需給マッチングプラットフォームを活用した実証実験を開始

今回は「凸版印刷、農産物の需給マッチングプラットフォームを活用した実証実験を開始」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 凸版印刷は、農産物の生産者と宿泊施設や飲食店などの地域の顧客(実需者)を専用のアプリ上でつなぎ、生産情報と需要情報をマッチングするプラットフォーム「ジモノミッケ!」を開発した。

 同社は、このプラットフォームの有用性と事業性を検証する実証実験を、福島県会津若松市とその近隣地で開始。農産物の生産者30社と宿泊施設、介護施設、飲食店、食品加工業者、小売店などが参加する。

 ジモノミッケ!では、生産者は「供給(サプライ)情報」、実需者は「需要(デマンド)情報」をPCやスマートフォンから登録。また、生産者からの「入札」や実需者の「落札」など、マッチングの状況はリアルタイムで確認できる。

 マッチング後は、指定日時に専任の配達員が生産者の軒下で農産物を集荷し、人工知能(AI)を活用したルーティング機能により算出された最適なルートを通って実需者に納品する。無線通信タグを貼付したコンテナで、トレーサビリティーや温度管理ができる仕組みを導入し、安全な物流体制を構築しているという。

 会津若松市で行われる実証実験は、AiCTコンソーシアム「食・農業ワーキンググループ」の活動の一環として行われるもので、凸版印刷は「地域内流通DXとフードロス削減による農業再活性化プロジェクト」の責任事業者を務める。同社は、地域内における流通デジタルトランスフォーメーション(DX)の実装を通して、生産者と実需者、地域が一体となった地産地消型の「食・農業」の実現を推進するという。

 地方都市における食品流通は、大都市への優先的な供給や一般消費者向け流通サービスの台頭により、地元への流通・供給量が減少傾向にある。また、地方での農産物流通ではアナログな手段で取引されているため、実際の供給と需要を定量的に把握することが困難だという。

 凸版印刷は、ジモノミッケ!の活用により、地域内の供給情報と需要情報を可視化し、農産物流通の最適化を「デジタル」と「サステナブル」の両面から支えることを目指す。

 また、有用性をさらに向上させるため、最適な取引相手を自動的にマッチングする機能や、デジタル地域通貨との連携により決済の可視化/最適化を図る機能などを開発中だという。

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