SMBのテクノロジー導入戦略–正しい決断に役立つ6つのヒント
今回は「SMBのテクノロジー導入戦略–正しい決断に役立つ6つのヒント」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
クラウドや分析、セキュリティシステムなど、大企業が長年活用してきたテクノロジーを、今では小規模企業のオーナーが手頃な料金で利用できるようになった。小規模企業は適切なテクノロジーを導入することで、デジタルシステムおよびサービスを利用した急成長が可能になる。
米ZDNetは2人の最高情報責任者(CIO)に話を聞き、大規模組織でのIT運用から学んだ重要な教訓のうち、デジタル時代における中堅中小企業(SMB)の成功に役立つものを挙げてもらった。以下では両CIOの6つの重要なヒントを紹介する。
大企業は、所有する大量のレガシーテクノロジーのせいで身動きがとりづらい場合があるが、多くの小規模企業はこれと異なり、もっと身軽で現代的なアプローチによってアプリケーションを利用する機会がある。それを実現するのがクラウドだ。
SMBのクラウド支出は2021年に大幅に増加した。Flexeraの先頃のレポートでは、調査対象となったSMBの実に53%が、年間120万ドル以上をクラウドに費やしたと回答している。この割合は2020年の38%から増加した。
Said Business SchoolのCIOを務めるMark Bramwell氏は、クラウド移行に全力で取り組めるかどうかは企業規模によって決まる、と述べた。オンデマンドITを比較的簡単に導入できる企業もあるだろう。しかし、どんな企業も、目標は同じであるべきだ。すなわち、クラウドを可能な限り使用することを目指さなければならない。
「もちろん、最初からクラウドネイティブにするのは、スタートアップの方がはるかに簡単だ」とBramwell氏は語る。「10年前、あるいは5年前と比較すると、導入の障壁はもはや存在しない。今では、誰もが起業してSaaSベースのクラウドを利用することができる」
クラウドによってテクノロジーの購入は簡単になるが、自分の下した決定のせいで、後から追い詰められることがないように注意したい。
Bramwell氏は小規模企業の経営者に対し、CIOの視点で考えて、ソフトウェア、ネットワーク、ハードウェアなど、支出に関するすべての決定に戦略的な姿勢で臨むよう助言している。
「Saidでは2つの中核的なデジタル戦略を整備しており、その中で常に試みていることの1つとして、基盤を最初から適切な状態にしている。というのも、基盤が不安定だと問題が起きるからだ。ユーザー体験、接続性、セキュリティバイデザイン、スケーラビリティー、成長などについて、いつも開始時点から考えるようにしているし、そのような考えを支持している」(Bramwell氏)
大企業のビジネスパーソンは、情報や分析をしっかりと把握することで、自社の取り組む活動が業績や顧客満足度、収益に及ぼす影響を非常に詳細に理解できることを、経験として知っている。
Bramwell氏は、小規模企業もデータに注意を向ける必要がある、と述べた。情報がどこにあるのかを把握することが非常に重要だ。小規模企業は、データへのアクセス、データの保護、ビジネスの成長に合わせたストレージ要件の拡張の方法について考えなければならない。