第40回:「ひとり情シス列伝」に寄せられた感想
今回は「第40回:「ひとり情シス列伝」に寄せられた感想」についてご紹介します。
関連ワード (「ひとり情シス」の本当のところ、運用管理等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ひとり情シス協会が発表した「ひとり情シス実態調査」「中堅中小企業IT投資動向調査」によると、従業員数500人以下の企業(20人以下の小規模事業者を除く)では、ひとり情シスが3万9500人、兼任の情シスが18万2500人いると推定されています。
10人のひとり情シスの経験談をまとめた「ひとり情シス列伝」を頒布してから、多くの情シスの方々から感想をいただきました。ひとり情シスの実際に置かれた環境を知ることで、多くの方々が奮闘しているのだと、改めて実感しています。
本書の目的の一つは、さまざまな境遇にあるひとり情シスの状況を広く知らしめることです。参考になる部分があれば自社でも取り組んでもらうなど、ひとり情シスの業務実態をリアルに描くことで、現状の改善につながるように目指しました。この点については、多くの好意的な意見をいただきました。
ひとり情シスの仕事は、いろいろなことが重なって身体的・精神的な負荷が高い時があります。経営層がIT担当者に対する認識を高め、心理的安全性の確保に努めてほしいのが前提です。しかし、それが十分でない場合でも、ひとり情シスたちのストーリーに励まされることもあります。行動心理学では、モチベーションを刺激する方法を幾つか持っておくことが重要だと言われていますが、本書はその一つになったという声がありました。
一方、本書を読んで困惑している方もいらっしゃいました。ひとり情シスの仕事は会社によって異なり、ITの活用度も千差万別です。決して正解があるものではないのですが、他のひとり情シスと比較する機会になったようです。一人で全部やることが美徳ではありませんので、会社や状況によっては複数人体制にしたり、パートナー企業への依存度を高めたりするなどのシミュレーションのきっかけになればと考えています。