ユーザー急増でCDNのひっ迫を改善したベネッセ

今回は「ユーザー急増でCDNのひっ迫を改善したベネッセ」についてご紹介します。

関連ワード (ネットワーク等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 通信教育大手のベネッセホールディングス(ベネッセ)は、ユーザー数の急増によりコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を利用した教材コンテンツの提供が困難な状況に直面した。このため同社にCDNサービスを提供していたアカマイ・テクノロジーズが、専門家による支援サービス「Technical Advisory Service」を提供し、状況の改善に成功したという。アカマイが明らかにした。

 ベネッセは、2010年頃にコンテンツ配信におけるトラフィックを効率化するため、アカマイのCDNサービスを導入した。その後に、各種サービスのユーザー数が急速に増えてCDNによるコンテンツ配信が難しくなっていったとのこと。特にタブレット端末を利用する「チャレンジタッチ」では、2019年にコンテンツサイズが1.6Gバイト、利用端末は約60万台に達していた。毎年3月に新しい教材コンテンツを配信する際にはユーザーからのアクセスが殺到し、コンテンツのダウンロードが困難になってしまったという。

 この状況を改善するために同社は、Technical Advisory Serviceを採用。アカマイの担当者がベネッセの事業部門向けにセミナーを行い、CDN利用に関する基礎から高度な設定までのノウハウを提供した。また、膨大なピークトラフィックになる次年度の教材コンテンツ配信に備えて事前に入念な調査と設定を行ったことで、多数のユーザーの同時アクセスに耐え得るコンテンツ配信を実施できるようになった。

 ベネッセでインフラ・テクノロジー推進部長を務める植田省司氏は、この時の取り組みについて、アカマイがCDN本来の性能を十分生かすためのきめ細かい設定の提案やコストの最適化を支援したことにより、「多くのご家庭で心待ちにしていただいているデジタル教材をトラブルなく配信できるようになった」とコメントしている。

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