カルチュア・コンビニエンス・クラブ、書店事業で活用のデジタルビジネス基盤を機能拡張
今回は「カルチュア・コンビニエンス・クラブ、書店事業で活用のデジタルビジネス基盤を機能拡張」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、「TSUTAYA」の書店事業においてフライウィール提供の自動発注システムと連携させているデジタルビジネスプラットフォーム「Conata Demand Planner」の機能を段階的に拡張していくという。フライウィールが発表した。
Conata Demand Plannerは、人工知能(AI)を活用したデータ活用プラットフォーム「Conata」をベースにした製品。既存の自動発注システムと連携し、POS(販売時点情報管理システム)のデータのみで運用を開始できる。
今回は、新たに店舗の全在庫についてAIによる需要予測機能を拡張させ、各店舗の売場規模に応じた在庫の品ぞろえの最適化を実現する。これにより、店舗が持つ全商品が最適化され、在庫管理や返品作業における人的リソースを削減できる。さらなる収益性の改善が期待できるという。
「TSUTAYA」の書店事業におけるConata Demand Plannerと連携したAIによる自動発注システムは、全国約800店舗のPOSデータに加え、会員データや書誌タイトルのデータなどを組み合わせて、店舗ごとにシミュレーションする。シミュレーション結果によって適正な発注数や最適な品ぞろえ在庫を算出し、店舗における発注システムへリアルタイムに連携される。
この仕組みにより、各店舗は商品別に将来の需要を予測して、必要な発注を行えるようになる。同システムは、導入後にまず全体平均で約35%だった返品率の改善を目標とし、売れ筋商品と店舗において在庫実績のある商品に対する発注分の売上をタイムリーに予測して、AIによる自動発注を実施していった。
2022年7~8月の実績値を評価したところ、発注内容と販売実績を評価する実売率(販売業へ出荷されたうち実際に売れた本の割合)が約20%ほど改善し、予測精度を示すMAE(予測値と正解値の差)が約30%以上改善され、返品率の引き下げられる効果が期待できる結果だったという。