アップル、スマートホーム向けにロボットを開発中か–2028年以降に市場投入の可能性
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AppleはAI分野への参入が遅く、独自のソリューションである「Apple Intelligence」を立ち上げたのは、「ChatGPT」の登場から約2年後だった。現在、同社はハードウェアとソフトウェアの専門知識を活用するロボット工学を模索し、この分野に深く踏み込む準備を進めているようだ。
Appleに詳しいアナリストである郭明錤(ミンチー・クオ)氏は米国時間2月12日、「X」(旧Twitter)の投稿で、同社がヒューマノイド型/非ヒューマノイド型のロボットを研究中であると述べた。これらのロボットは、社内ではまだ初期の概念実証(PoC)段階にあり、将来的にはAppleのスマートホームエコシステムに組み込まれると予想される。
郭氏はさらに、Appleはロボットの外観よりも、ユーザーとの関わり方に重点を置いていると述べた。同社は、人型ロボットではなく擬人型ロボットを採用し、センサーハードウェアとソフトウェアを中心に据えている。サムスンもスマートホームロボット「Ballie」で同様のアプローチを採っている。この球体のロボットは、家全体でユーザーをサポートし、玄関での応対や通知の表示など、さまざまなタスクを実行できる。
BloombergのMark Gurman氏は2024年11月、AppleがApple Intelligenceを搭載したスマートホームディスプレイを進めていると報じた。このディスプレイは家電製品の制御やビデオ通話、AIによるアプリ操作が可能で、早ければ3月にも発表される見込みだ。郭氏はレポートで、Appleがスマートホーム分野への拡大を目指しているのは明らかであり、そのエコシステムに追加するロボットを模索しているのは自然な流れだと述べている。
郭氏は、ロボットの量産が開始されるとしても、2028年以降になるだろうと述べている。Xへの投稿では、AppleのPoCの一部がその段階を越えず、例えば「Apple Car」は生産に至っていないことを強調している。
AI分野の進歩により、人型ロボットの開発が加速し、多くのテクノロジー企業がこの分野に参入している。OpenAIとTeslaは、ロボット工学チームの拡大を目指して人材を募集しており、Apptronikは、身長5フィート8インチ(約172cm)、体重160ポンド(約72.6kg)のロボット「Apollo」の展開を加速させるために、3億5000万ドルのシリーズA資金調達ラウンドを完了したばかりだ。