がん研有明病院、デジタル病理画像向けのストレージ基盤を刷新–容量を6倍に増強
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がん研究会 有明病院(がん研有明病院)はデジタル病理画像向けのストレージ基盤として「Dell PowerScale」を採用した。デル・テクノロジーズが10月11日に発表した。
従来のオンラインストレージの容量が100TBだったのに対し、今回の導入で600TBの実効容量を確保し、約1PBのテープライブラリー装置を撤去する目途をつけることができた。また以前は過去データの参照に5分程度を要する上に、1度の作業で1つのデータしか読み出せなかったが、現在では、何人同時にアクセスしたとしても、数秒で必要な画像を参照することができるという。
PowerScaleについて同病院は、ノードを追加するだけで性能と容量をリニアにスケールさせられること、大量の大容量データをワンボリュームで管理できること、海外医療機関での導入実績も豊富であることを評価し、検証を行った。検証では、PowerScaleに保存した動画ファイルを再生しながら、アクセス中のディスクを不意に何本か抜いたり、ノードの電源をダウンさせる操作を行った。その結果、全く動作が変わることがなかったため採用に至った。
PowerScaleは、RAIDなどを用いる一般的なストレージと異なり、複数のノード間をまたいだ分散ファイルシステムによってデータを保護する。たとえ1つのノードが完全に故障したとしても、データ損失やサービス停止は発生しない。さらに構成条件を満たせば最大4ノード同時障害にも対応することが可能だ。
また、PowerScaleのクラウド連携機能「CloudPools」を用いることで、パブリッククラウドと組み合わせた自動階層化を実現できる。そのため今後はハイブリッドな構成の検討も含めた柔軟な拡張もスムーズに進めることが可能だ。