パーソルP&T、半導体を基板製造の仕入先・納品先から追跡する新サービス
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パーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T)は、半導体を基板製造の仕入先や納品先から追跡可能にする製造業向け「AIトレーサビリティサービス」の提供を開始した。同サービスの利用価格は1工場当たり150万円から。機材の設置完了後、すぐに利用できる。
同サービスは、半導体の基板を製造するために必要なリール(チップ部品が収納されたテープを巻いたもの)に貼られている製造番号などのバーコードを人工知能(AI)が搭載されたシステムを介して読み取り、データベース化して一元管理する。
EMS(Electronics Manufacturing Service:電子機器の製造を受託するサービス、またはそのサービスを提供する企業)を対象に、半導体の基板となる部品の情報を、AIを活用してデータベース化することで、製品の不良が発生した際に素早く部品の欠陥を追跡・特定し、迅速な対応を可能にする。
同サービスの検索機能により、リールの入荷日などの日付や製品番号などシステム上のボタンを押すだけで検索・特定できる。これにより迅速に製品を特定でき、トラブル発生時の大幅な工数削減が可能となる。また、膨大な空リールを保管するスペースも不要となるため、省スペース化が実現する。
従来の管理方法では、製造した基板を出荷後、一定期間空のリールを保管し、トラブル発生時に対象のリールを目視で探す必要があった。そのため、膨大なリールから問題のあるリールを特定しなければならず、多くの工数を要していた。
また、同サービスは製造業向けAIサービスで強みを持つクロスコンパスと共同開発したAIエンジンを搭載しており、高度な読み取り技術で必要なバーコードを識別する。検査機の要件定義を必要とせず、1回の撮影で35個のバーコードを読み取れるため、大幅なデータ取得による作業工数の短縮につながる。
従来、製品コードのデータ化には、製品番号などのバーコードをデジタルカメラで撮影するなど、手作業による工数がかかっている。またリールには半導体部品の製造番号や発注番号など、複数のバーコードが貼られているものが多く、必要なバーコードを特定する必要がある。
製造アウトソーシング事業を展開するパーソルファクトリーパートナーズでは、20種類以上の半導体の基板を製造する工場に同サービスを導入し、工数削減や省スペース化を実現しているという。