電子部品のヨコオ、人事管理SaaSでグローバル規模のタレントマネジメントシステムを構築
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車載通信用のアンテナ製造などを手掛けるヨコオは、SAPジャパンの人事管理SaaS「SAP SuccessFactors」を採用し、グローバル規模のタレントマネジメントシステムを構築した。ヨコオ、SAPジャパンと、システム導入を担当したデロイト トーマツ コンサルティングの3社が12月21日に発表した。
ヨコオは1922年の創業以来、情報通信・電子部品業界でアンテナやファインコネクターなどに特化した事業を展開している。主要市場は自動車、半導体検査、携帯端末、先端医療機器で、独自の先進技術力を駆使した革新的な製品を提供している。近年では海外販売比率が約70%、海外生産比率が約80%を超えるなど、世界市場でのビジネスを拡大中だ。
同社は国際市場で競争力を拡大するため、グローバル規模で従業員全員の総力を結集して有機的、機動的に生かす仕組みを必要としていた。そのため人事システムには、従業員のエンゲージメント強化や世界標準のジョブ型人事制度の構築、自律的なキャリア設計の促進が可能な教育など実現する機能が求められていた。
システムの導入はデロイト トーマツが担当した。導入に要した期間は、従業員情報の可視化に3カ月、評価の仕組みと既存システムとのインターフェース構築に5カ月と、通常の約半分で実施できたという。
ヨコオでは、2020年から本格的に新しい人事制度の検討とそれを実現するプラットフォームとしてシステムの検討を開始していた。SAP SuccessFactorsについては、グローバルでの人材管理基盤としての豊富な機能、実績、拡張性をはじめ、ジョブ型人事制度に関する多くの日本企業での事例や知見を評価している。また、欧州の「一般データ保護規則」(GDPR)など個人情報の管理の観点での対策が取られていることも採用のポイントとなった。
新システムの構築は、基本となる人事情報が格納されている既存システムからデータを連携し、セキュリティを担保しつつも情報の二重入力を防ぎ、データ活用の効率性を高める形で推進していった。
また、新しい人事制度変革と同時に進めるため、段階的に機能拡張を行い、新システムは、初期フェーズを2022年5月に試験稼働し、同年10月に本稼働を迎えることとなった。さらに、次期フェーズ以降でも柔軟かつ段階的に機能拡張を進めていく予定だ。