開発者の大量離職時代はまだ続く–過半数が1年以内の離職を検討

今回は「開発者の大量離職時代はまだ続く–過半数が1年以内の離職を検討」についてご紹介します。

関連ワード (調査等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 大手IT企業のレイオフが相次いでいるにもかかわらず、開発者は雇用に不安を感じていない。その一方で、いまだに開発者の半数以上は、より良い条件の職場があれば今の仕事を辞めてもいいと考えている。

 技術者に関して言えば、いわゆる「大量離職時代」はまだ終わっていないようだ。技術者採用プラットフォームのCodinGameが実施した調査では、開発者の52%が1年以内に今の仕事を辞めるか、転職することを考えていることが分かった。さらに、回答者の33%は2022年よりも雇用が安定していると感じており、変化はないと回答した人も41%いた。一方、雇用の安定性が悪化したと答えたのはわずか17%だった。

 CoderPadの子会社であるCodinGameは、1万4000人の開発者を対象として、2023年の技術者採用に関する調査を実施した。

 調査では調査対象者の19%が所属企業で過去1年以内にレイオフが行われたと回答していたが、大手IT企業でレイオフが進んでいることを考えればこれは不思議な話ではない。しかしほとんどの調査結果は、開発者が簡単に次の職場を見つけられることを示しており、企業は労働条件を慎重に検討する必要があるかもしれない。

 CoderPadの最高経営責任者(CEO)であるAmanda Richardson氏は、「開発者は今いる会社を辞めるつもりでいる。この調査結果は、各企業のIT担当役員やCEO、企業全般に対して、状況を過信すべきではないと警鐘を鳴らすものだ」と述べた。

 「開発者は、必ずしもオフィス勤務や命を賭ける必要があるような過酷な労働に戻りたいとは思っておらず、別の職場で仕事を見つけようとしている」(同氏)

 開発者が求人情報を検討する際に重視している項目は、2022年の調査ではワークライフバランスがトップで、2位が興味深い技術的な課題、3位が給与で、リモートワークが選択できるかどうかは8位だったが、今回は上から給与、ワークライフバランス、リモートワークの順だった。

 現在はほとんどの開発者がハイブリッドワークの形態で働いており、常時オフィスで仕事をしているのはわずか15%であることも明らかになった。また、フリーランスに対する需要が高まっていることも分かった。今回は採用担当者の63%が技術職の臨時従業員を採用していると回答しており、2022年の42%から大幅に増加している。

 今回の調査では、プログラミング言語や開発フレームワークの需要と供給についても調べており、Python、JavaScript、Javaを扱える人材の需要と供給は一致しているが、TypeScriptに関しては需要が供給を若干上回っていたことも分かった。

 現在最も需要の高い職種はバックエンド開発者で、2位以下はフルスタック開発者、アプリケーション開発者、フロントエンド開発者の順だった。2022年は3位だったDevOpsエンジニアは、今回の調査では5位にランクダウンした。

 採用担当者に2023年に採用が最も難しいと思われる職種を尋ねた質問では、確保が最も難しいと評価されたのはフルスタックエンジニアとバックエンド開発者だった。

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