セールスフォース、「Einstein SDR Agent」「Einstein Sales Coach Agent」発表–営業向けAIエージェント

今回は「セールスフォース、「Einstein SDR Agent」「Einstein Sales Coach Agent」発表–営業向けAIエージェント」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 いかなる営業担当者も営業「パイプライン」を十分に持つことができないため、ソフトウェア大手Salesforceは米国時間8月22日、AI駆動セールスエージェントと営業担当者のトレーニングに使われるAIコーチを発表した。

 Salesforceは、自社「Sales Cloud」ソフトウェアプラットフォームの一部として「Einstein SDR Agent」を発表した。同製品は、「インバウンドの見込み客と自律的に関与し、パイプラインを24時間365日育成する」と同社は述べる。

 営業開発担当者(Sales Development Representative:SDR)は、営業部門において、メインの営業担当者が見込み客を育成する前に評価することを役割とする。

 「どの営業部隊も十分なパイプラインを持っていない」とSales Cloud担当ゼネラルマネージャーであるKetan Karkhanis氏は記者説明会で述べる。「パイプラインを評価し、適切な顧客と適切なタイミングで関わることを可能にするツールを誰もがもっと必要としている」(同氏)

 もう一つのAIヘルパーは「Einstein Sales Coach Agent」で、セールスピッチのリハーサルといったことを通して営業担当者を指導する人物のビデオ画像だ。

 営業担当者によるセールスピッチのリハーサルについて、Karkhanis氏は、「現在、彼らは鏡の前で練習している」と言及する。

 「取引に取り組んでいるところを想像してほしい。コーチが現れてロールプレイを可能にする」と同氏は説明する。模擬的なやりとりの後、Coach Agentは営業担当者に改善が必要な部分をフィードバックする。

 2つのエージェントについて、Salesforceは、営業担当者を代替するものではなく、「新しいチームメンバー」と位置付け、「仕事をより早く完了させる」ものだとKarkhanis氏。

 両製品の価格は、現在明らかになっていないが、「間もなく」発表されるとKarkhanisは語る。Salesforceは、年次ユーザーカンファレンス「Dreamforce」をサンフランシスコで9月17〜19日に開催する予定だ。

 両製品は、企業向けAIアプリケーションで人気が増しているエージェント技術を超えているとKarkhanis氏は主張する。典型的なエージェントとは異なり、共に「成果重視だ。つまり、SDRは打ち合わせの取り付けを、Coach Agentはピッチの改善を支援する」(同氏)

 SDR Agentは、チャットで見込み客と関わることで初期的な質問に答えた後、営業担当者のカレンダーにアクセスすることで見込み客との打ち合わせをスケジュールするといったことができる。ボットは、やりとりの最中に自動化されたものであることが示されるため、見込み客は、人ではなくソフトウェアとやりとりしていることが「完全な透明化」により分かると同社は強調する。

 Sales Coach Agentは、ロールプレイ以外にも、見込み客とのオンライン会議中に提案を表示もできる。もし、見込み客がほかの企業について言及すると、例えば、他社製品には搭載されていない機能といった競合データを表示する。

 内部に目を向けた場合、Salesforceにとって最も重要なリソースは、同社「Data Cloud」ソフトウェアだとKarkhanis氏。同ソフトウェアは、検索拡張生成(RAG)のより高度な利用を可能にする。

 RAG手法は、生成AIに対するアプローチとして非常に人気を集めており、大規模言語モデル(LLM)を外部の信頼できる情報源につなげることで、質問に対する回答を形作る。「われわれはRAGを誰もできない方法で実行できる」(Karkhanis氏)

 Salesforceの「Agent Force」といった追加の技術も、製品に情報を与えるさまざまなLLMやプロンプトを提供すると同氏は述べる。

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