高齢者の健康維持や孤立防止に役立つテクノロジー製品

今回は「高齢者の健康維持や孤立防止に役立つテクノロジー製品」についてご紹介します。

関連ワード (オフトピック等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 高年齢層向けの古めかしいデバイスは人気がないかもしれないが、年を取っても健康を維持していくための新たな方法については、かつてないほど注目を集めている。「CES 2023」では、より円滑に年を取っていくための方法を事業の中核に据える複数の企業が、成長を続けるヘルステクノロジー市場への参入を果たしていた。

 われわれは年を重ねていくにつれ、心臓周りの不安や、視覚上の疾患、聴力の低下といった基礎疾患のリスクを抱えるようになっていく。これらは、この世界で生きてきた時間の証とも言えるが、定期的な血圧測定や、日々の服薬管理といった、健康状態や指標の管理がより必要となる場合もしばしばある。

 ウェルネストラッカーはこれまで、若者や、壮年期の成人から見た魅力という観点で捉えられており、メーカーはスタイリッシュなインターフェースや、新たなアプリで購入層を惹きつけようと競ってきた。しかしテクノロジー分野が時を重ねて進歩してきたと同時に、人々も年を重ねてきている。

 50歳以上の会員で構成されている非営利団体のAARPが設立したAgeTech Collaborativeのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるRick Robinson氏は、「50歳以上という年齢層の人たちは高い能力を有しているとともに、自らのニーズを満たす先進的な製品を受け入れる準備ができており、自分から進んでそうした製品を探し、手に入れたいと考えている」と述べている。

 2022年にはヘルステクノロジー分野で、高年齢層の人たちの生活や健康の向上につながり得る大きな進展がいくつかあった。その1つが、OTC補聴器(専門家による聴力検査なしに購入できる補聴器)を販売できるようにするという、米食品医薬品局(FDA)による規則の改定だ。これにより、軽度〜中程度の聴覚障害がある成人は処方箋を取得する必要がなくなり、その手続きにかかるコストも削減されることになる。

 以下では、CES 2023で目にした、高年齢層向けのテクノロジー製品をいくつか紹介したい。これらの製品は、血圧や心拍数などの測定を容易にすることを目的としており、社会的孤立が健康にもたらす負の影響を軽減するものだ。

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