学習院、増え続けるデータを「Dell PowerScale」で一元管理–データ容量は40%削減
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学校法人学習院(学習院)は、スケールアウトファイルストレージ「Dell PowerScale」をはじめとするデル・テクノロジーズのインフラストラクチャーソリューションで全学情報インフラを刷新し、増え続ける大量のデータを一元管理した。デル・テクノロジーズが発表した。今回のプロジェクトでは、約3500台のPC/シンクライアント端末と十数台のサーバーも全てデル・テクノロジーズ製品で統一した。
新たなストレージの選定では、大容量、高性能、高信頼性を兼ね備えていること、1つの領域がCIFS/NFSの両プロトコルに対応していること、アクセス権限などの設定が柔軟に行えることなどの要件が挙がっていた。学習院ではPowerScaleがこれらの要件に合致するとし、導入した。
同製品の導入により、今後のデータ量の増加にも以前のようにユーザーを分けるといった措置が必要なくなり、運用管理の負担を減らすことが可能となった。ストレージの容量も400テラバイトから600テラバイトへ向上し、ストレージの性能がシステム利用のボトルネックにならなくなった。
サーバールームのラックスペースも旧ストレージの約半分になった。PowerScaleの圧縮・重複排除機能「SmartDedupe」を活用し、データ容量も40%削減した。これらの効果により、将来的なマイグレーションが容易になったという。さらにPowerScaleがデータを自動再配置するため、作業面では新規ノードの追加と既存ノードの撤去だけで済むようになり、手間と時間を要するデータコピーが不要となった。
その他の取り組みとして、メールスプール/仮想化基盤用ストレージ用に、ユニファイドストレージ「Dell Unity XT380」を導入し、高性能・高い信頼性を確保したという。
バックアップストレージの改善のために「Dell Avamar」と「Dell PowerProtect DD」も導入し、ランサムウェアをはじめとしたサイバー攻撃のリスクも考慮して非同期バックアップ環境を新たに構築した。これにより、筐体(きょうたい)間レプリケーション機能を用いたデータ保護も可能となった。
学習院では、附属学校も含めた全学情報インフラを学習院大学内の計算機センターで構築・運用・管理している。同センターでは、教職員向け1500台、実習室向け2000台の合計3500台ものPCの運用管理をしており、蓄積されるデータ容量への対応に多くの運用管理負担を強いられていた。旧ストレージでは、1つのファイルシステムの上限が16テラバイトで、データが収まりきらなくなる度に複数のファイルシステムにユーザーを分けるなど、煩雑な作業が発生していたという。