GitHubユーザー1億人時代–変わりつつある開発者の役割
今回は「GitHubユーザー1億人時代–変わりつつある開発者の役割」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoft傘下のGitHubは、同社のコードホスティングサービスを使用してソフトウェアプロジェクトに貢献している開発者の数が1億人を超えたと発表した。
Microsoftが2018年に75億ドル(約9700億円)で買収したGitHubのユーザー数は、クロスプラットフォームのデスクトップ開発フレームワーク「Electron」の人気もあり、2018年の2800万人から、2019年の4000万人に、そして2021年に7300万人となった。
もしもGitHubの1億人のユーザーすべてがアクティブな開発者なのであれば、それはソフトウェア開発という物事の性質が変わりつつあることの現れなのかもしれない。
SlashDataの見積もりによると、世界には2400万人のアクティブな開発者がいるという。それらプロフェッショナルのうちの1960万人はJavaScriptを使っており、そのほとんどはMicrosoftが機能拡張したTypeScriptを使っているという。また、Statistaは世界で2800万人の開発者がいると見積もっている。さらにIDCは、Javaを使って開発している1000万人の開発者が世界のフルタイム開発者のうちの75%を占めていると述べている。
しかしGitHubの最高経営責任者(CEO)Thomas Dohmke氏によると、開発者の役割は、GitHubに初めてコードがコミットされた2007年頃とは異なり、より幅広く捉える必要があるという。これはMicrosoftのCEOであるSatya Nadella氏が2014年に同社の舵取り役となって以来、繰り返し述べてきている言葉とよく似ている。その言葉によると、同氏はすべてのビジネスがソフトウェアビジネスだと確信しているのだ。
Dohmke氏は「今日の開発者はもはや、テクノロジー企業のためにソフトウェアを開発するだけの人材ではなくなっている。彼らは、業界の垣根を超えて作業し、自らの時間にプログラムや設計、ドキュメントを作成し、オープンソースプロジェクトに貢献し、科学的研究にまい進するなど、驚くほど多様でグローバルな集団になってきている」と記している。
また、世界の開発者の分布はもはや米国に一極集中しているわけではない。GitHubは米国におよそ1700万人のユーザーを抱えており、依然として最大のユーザーベースを誇っているが、同サービスの予測では現在1000万人の開発者を有するインドが2025年までに米国を抜き去るという。