MetaのザッカーバーグCEO、2023年はAIとメタバースを優先する意向
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「Facebook」を運営するMeta Platformsにとって、2022年は苦しい年だった。大勢の従業員を解雇し、初めて売上高が減少して、Facebookのデイリーアクティブユーザー数(DAU)も減少した。
同社の最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は2022年第4四半期(10~12月期)の決算報告の場で、メタバースと人工知能(AI)への投資を続けつつ、2023年には効率を大いに重視していくと述べた。この18年の間に同社は急成長を遂げたが、新たな局面にさしかかっている、と同氏は語った。
Metaは同四半期にアナリストの予測を上回る売上高を計上し、デイリーユーザー数が増加した。これは、同社が最も厳しい時期をある程度脱した可能性があることを示唆している。
売上高は322億ドルで、315億ドルという予測を上回った。同四半期の利益は1株当たり1.76ドルだが、この数字には、レイオフなどコスト削減に関連する費用が含まれていると同社は述べている。30億人近くが、「Instagram」、Facebook、「WhatsApp」など、Metaのアプリのいずれかを日々利用しており、デイリーユーザー数は前年同期比で4%増だった。
Zuckerberg氏は、2022年が「困難な年」だったことを認めた。その一方で、仕事や遊び、交流の場となる仮想空間メタバースへのさらなる投資を重ねてきた。10月には、1499ドル(日本では22万6800円)の新しい仮想現実(VR)ヘッドセットを発表した。
だが、同社はまだ、VRに出費するよう消費者を説得しなければならない。2022年に、同社の拡張現実(AR)/VRプロジェクト「Reality Labs」は137億ドルの損失を計上した。今後は仮想空間での嫌がらせやヘイトスピーチといった不適切なコンテンツのモデレーションもしなければならないが、没入感の高い空間で行うのはより困難だ。
FacebookやInstagramでユーザーが関心を抱く可能性がある動画や投稿を推奨するために、MetaはAIの採用も進めてきた。テキストを生成する「ChatGPT」のようなAIプログラムの人気が高まっているのを受けて、同社の目標の1つは「ジェネレーティブAIのリーディングカンパニー」になることだ、とZuckerberg氏は述べた。AIは、クリエイター向けのものなど、もっと多くのツールを利用できるようにするのに役立つ可能性があるという。