大分三愛メディカルセンター、医療情報インフラを最適化–設置スペースは4分の1に
今回は「大分三愛メディカルセンター、医療情報インフラを最適化–設置スペースは4分の1に」についてご紹介します。
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大分三愛メディカルセンターは、医療活動や病院の経営を支える医療情報インフラの最適化とセキュリティ強化のため、デル・テクノロジーズのソリューションを採用した。デル・テクノロジーズが発表した。
採用したのは、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)「Dell VxRail」とデータ保護専用アプライアンス「Dell PowerProtect Appliance」。今回の導入で医療情報インフラの設置スペースを従来の2ラックから2分の1ラックに削減するとともに、パフォーマンスを旧環境の約5倍に向上させた。
万が一セキュリティインシデントが発生した際も、重要なシステム/データを迅速に復旧できる環境が実現した。個別の物理サーバーで稼働していたシステム群を集約化し、グループ社会福祉法人の介護系システムも統合。統合の際のノード増設作業も無停止で実施できた。加えて、全ての環境を単一のコンソールで統合管理できるようになり、運用管理に要する手間や時間を軽減し、省電力化も実現した。
大分三愛メディカルセンターは、急性期・回復期・地域包括ケア病棟を有する190床の2次救急医療機関で、前身の診療所から数えると74年以上にわたり、計13の事業所を展開し地域の医療介護を担っている。救急では、2022年に初めて年間救急車受け入れ件数2000台を突破した。また健診部門では、2016年に病院に併設した三愛総合健診センターを開設しており、病院のほか3つの診療所、2つの老健施設、老人ホーム、グループホーム、健診部門を有する。
同病院では各システムが個別に構築されていたため、同じ患者であっても、病院と介護施設ではIDが異なるといった状況が生じていた。さらに旧環境は、VMware仮想化基盤と個別物理サーバーの混在環境で、かつ旧仮想化基盤が3つの階層構成で構築され、複数ベンダーが関わっていたこともあり、不安定な状態に悩まされていた。サイバー攻撃対策としてさまざまなセキュリティ製品を導入していたものの、最後の砦となるバックアップがサイロ化しており、病院全体として統制が取れていないなどの課題があった。
デル・テクノロジーズのソリューションについて、同病院は拠点/部門の物理サーバーも含めた全ての業務システムをシンプルに統合でき、将来的な拡張も容易に行えることを評価した。また、VMware環境との親和性が高く、旧仮想化基盤からの移行が容易であるという「VxRail」のメリットに加えて、ハード/ソフト/VMware基盤を含めたワンストップでのサポートが受けられる点、手間のかかる事前検証が不要でスピーディーに作業が進められる点も採用のポイントとなった。