塩野義製薬、コミュニケーション基盤を「Zoom」に刷新–医師との面談頻度向上を実感
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塩野義製薬は、ウェブ会議サービス「Zoom Meetings」とオンラインセミナーに特化したサービス「Zoom Webinars」を導入し、営業時のコミュニケーション環境を刷新した。Zoom Video Communications(Zoom)の日本法人ZVC JAPANが3月7日に発表した。
塩野義製薬は、医療用医薬品を中心とした創薬型製薬企業。現在はヘルスケアサービスを提供する「HaaS(Healthcare as a Service)企業」への進化を図っており、ヘルスケア領域における新たなプラットフォームとしてのHaaS構築に向けて事業を推進している。
医薬品業界はパンデミック以降、医療従事者とのやりとりにおいてウェブ面談による営業スタイルに移行したことで、質の高いコミュニケーション環境の整備が求められている。塩野義製薬におけるZoomソリューション導入の背景には、既存ツールとの連携や同社が設定するクラウドアセスメント要件をクリアしていることに加え、多くの医療従事者が使い慣れていることがある。Zoomソリューションはウェブ面談だけでなく講演会などでも活用されることが多く、医師にとってもなじみがあるという。
実際、現場の医薬情報担当者(MR)からはZoomソリューションへの切り替えを希望する声が挙がっていた。こうした状況から塩野義製薬は、既存のツールが契約更新を迎えるタイミングで、社外向けのコミュニケーション基盤としてZoomのソリューションを採用した。
Zoomソリューションへの移行は、導入パートナーの協力もあり、2カ月で既存環境との連携も含めて検証を行い、本稼働に至った。事前に用意されたトライアルライセンスを使って検証と操作感を確認した上で、そのまま本番環境に移行した。
現在、4000人を超える国内の全従業員が利用できるライセンスを保有し、デジタルでの活動を専門に行うeMRは1日に4~5回、講演会では年間200~300回ほどZoom Webinarsを利用しており、医師とのウェブ面談やウェビナーの開催頻度の向上につながっている。使い勝手や品質面も評価され、社内会議や研修などでもZoomの活用が進んでいる。
塩野義製薬は、ハイブリッド環境に対応した働き方改革や、MRの活動に役立つ情報を見つけるデータ分析の推進など、同社が目指すHaaS構築に向けた環境づくりにおいてもZoomの活用を検討しているという。