「Bing」のAIチャット機能、利用制限がさらに緩和へ–1回20ターンに
今回は「「Bing」のAIチャット機能、利用制限がさらに緩和へ–1回20ターンに」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoftが人工知能(AI)チャットボットを「Bing」に搭載し、限定されたユーザー向けに初めて公開した際、同チャットボットが抱えている短所の一部が明らかになった。長いチャットセッションによってモデルに混乱が生じることが分かったのだ。このため同社は、チャットのターン数に制限を加えた。
それ以来、この制限は同社の取り組みによって徐々に引き上げられており、今回その制限はさらに緩やかなものとなりそうだ。
先週末から、Bingのチャット機能を使用しているユーザーらの間で、1セッションあたりのターン数と1日あたりのターン数に対する制限が、それぞれ20回と200回に緩和されているという声が上がっていた。
Microsoftの成長および流通担当バイスプレジデントであるMichael Schechter氏はTwitter上で、こうした制限の緩和による影響を同社が週末にテストしていたことを認めた。そして米国時間3月27日、同氏はTwitterの同じスレッドで、「全てがうまくいっているようだ」と伝えた。
Microsoftのコーポレートバイスプレジデント兼コンシューマー最高マーケティング責任者であるYusuf Mehdi氏も27日、この制限緩和について、正式なものであるとも解釈できるツイートを投稿した。
新たな制限が適用されているかどうかは、同チャットボットにアクセスしてプロンプトを投げかけ、その応答に表示される残りのターン数を見ることで確認できる。
Microsoftは最初にターン数を制限した際、1セッションあたり最大5ターン、1日あたり最大50ターンとしていた。この制限はすぐに緩和され、1セッションあたり6ターンと、1日あたり60ターンになった。そしてその後はそれぞれ10ターン/120ターンとほぼ倍になり、さらに15ターン/150ターンになった。
おそらく今後も制限は徐々に緩和されていき、アップグレードのたびにユーザーに多くの機会がもたらされるだろう。
チャットのターン数に制限があると、チャットボットとのやり取りが難しくなる。やり取りを短く切り上げるようにすることで、(コードの記述や、特定フォーマットによるテキストの記述といった)技術的なプロンプトの多くが実用性のないものとなってしまうためだ。一方、ターン数に制限を設けていない「ChatGPT」は、こういった技術的なプロンプトの処理に長けている。
ターン数の緩和は、実用性を向上させるための第一歩となる。従来型のBing検索は今まで通り、チャットのターン数には計上されないため、今回の制限緩和とBing検索を上手に併用することで、チャットボットとのより有意義かつ生産的なやり取りを実現できるはずだ。