CTCとJR東、上野駅のイベントで来店者の人流データを可視化–集客力を計測
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伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、JR東日本の「五感体験型 新潟産直市」において、エッジAIソリューションを提供した。同物産展は2022年10月25~30日、JR上野駅の中央改札外で開催された。
物産展では、新潟産の新米や特産品の販売に加え、デジタル技術を活用した特設コーナー「五感体験装置」を設け、大型モニターで観光動画の放映やアバターを使って新潟を紹介した。併せて、物産展に集客力がどの程度あるのかについて、定量的に把握する取り組みも実施した。
JR東日本は、エッジAIを使用して来場者に関するデータを自動で収集・可視化し、物産展での集客力を計測した。システムの設計・構築、データの整備などはCTCが行った。
物産展の売場と特設コーナーにAI機能を持つエッジデバイスが組み込まれたカメラを6台設置し、同デバイスが物産展の映像データを解析することで、売場と特設コーナーに訪れた人の数、性別、年代などを明らかにした。
収集したデータは、個人情報を含まないテキストデータとしてクラウドサービスに保存され、BIツールによってダッシュボードで可視化した。このデータについては今後、来店者の行動分析、商品の仕入れ・陳列の改善などのマーケティングに活用することを検討する。
今回のエッジAIの提供は、JR東日本が主催する「モビリティ変革コンソーシアム」の実証実験の一環として実施された。CTCは、同コンソーシアムに2018年から参画し、駅の混雑予測をリアルタイムに配信するサービスのシステム基盤も構築している。