ウィズセキュア、富士通Japanを通じて医療機関向けにセキュリティソリューション提供
今回は「ウィズセキュア、富士通Japanを通じて医療機関向けにセキュリティソリューション提供」についてご紹介します。
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フィンランドに拠点を置くWithSecureの日本法人ウィズセキュアは5月16日、同社サイバーセキュリティソリューションを、富士通Japanを通じて医療機関向けに提供開始すると発表した。これにより、ウィズセキュアは病院・診療所などの医療機関が利用するシステムにおいてサーバー保護およびエンドポイント保護(EPP)を提供していく。
迅速な患者対応や医療機関間における情報共有が推進されている医療業界において、セキュリティ対策は必要不可欠とウィズセキュアは述べる。医療機関はサイバー攻撃者にとって格好の標的となっており、極めてセンシティブな個人情報と言える診療データや既往歴への不正アクセス、電子カルテの改ざんによって引き起こされる誤った投薬/治療行為、ランサムウェアによる電子カルテ閲覧や地域医療情報連携ネットワークの情報共有における障害など、さまざまな危険性に直面しているという。
2020年にはランサムウェアによってドイツのデュッセルドルフにある大学病院のシステムが停止し、そのために他の病院への救急搬送を余儀なくされた患者が死亡するという事件が発生している。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、医療機関はより複雑化・巧妙化するサイバー攻撃に対して防衛策を講じる必要があり、日本では厚生労働省が「医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策の強化について」を発出。医療機関に対して一層のセキュリティ意識の向上/対策強化を促している。
ウィズセキュアは、医療機関向けに多くの実績を持つソリューションプロバイダーである富士通Japanを通じて自社のサイバーセキュリティソリューションを提供することで、医療機関や患者へより信頼性の高いセキュリティ対策の提供が可能となると説明する。EPPにより、悪意のあるソフトウェアの検出や実行阻止による感染拡大防止、改ざん防止機能による真正性、見読性、保存性が求められる医療情報の保護などのサービス展開が実現されるという。
ウィズセキュアは富士通Japanを通じたサービス展開をこれまでも行っており、今回のセキュリティソリューションの提供はそのパートナーシップをさらに拡大するものとなる。