富士通、武田薬品らと卵巣がん患者のペイシェントジャーニーを分析・可視化
今回は「富士通、武田薬品らと卵巣がん患者のペイシェントジャーニーを分析・可視化」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
富士通は武田薬品工業(武田薬品)・国立がん研究センターと共同で、卵巣がん患者のペイシェントジャーニーを電子カルテデータから分析する共同研究を行い、多岐に渡る治療パターンを可視化したと発表した。ペイシェントジャーニーとは、患者がたどる疾患の認識・診断・治療、その後の生活に至る道のり。これらの治療パターンは、医師と患者が共同で最適な治療を選択することを手助けするという。
同研究では、国立がん研究センター東病院の電子カルテシステム上に記録された卵巣がん患者を対象に、診察から治療の開始、治療後までのペイシェントジャーニーに関するデータを患者単位で時系列に分析した。富士通が同病院の電子カルテシステムに記録された2013年5月~2020年10月の卵巣がん患者574人分の匿名化された治療歴などの医療データを抽出・標準化した。また、国立がん研究センター東病院の医師が治療を選択する際の医学的知見を用いてデータセットを作成。武田薬品がこのデータセットを活用して分析対象データを選定し、ペイシェントジャーニーを分析した。
3者で活用した富士通の技術は、同社が3月に提供開始した「Healthy Living Platform」で提供する分析環境を先行して活用したもの。同プラットフォームは、医療分野における医療や健康に関するデータをはじめとするリアルワールドデータ(日常の診断や治療の中で得られる医療データの総称)の活用を支援する。患者の医療データを抽出し、診療データを「HL7 FHIR」(HL7協会が作成した次世代標準規格)に変換できる。