日本オラクル、「Autonomous Data Warehouse」のマルチクラウド機能などを強化

今回は「日本オラクル、「Autonomous Data Warehouse」のマルチクラウド機能などを強化」についてご紹介します。

関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 日本オラクルは5月16日、データウェアハウスサービス「Oracle Autonomous Data Warehouse」の新機能を発表した。「マルチクラウド機能の拡張」「データレイクの再考」「データ統合とデータ分析の簡素化」「オープンコラボレーション」という4つの側面で機能が拡張された。

 米OracleでData Warehouse&Autonomous Database担当 プロダクト・マネジメント バイスプレジデントを務めるGeorge Lumpkin氏は会見で、「大手企業はマルチクラウドを活用しており、さまざまなクラウドにまたがるデータやシステムを統合して使っていく必要がある」とマルチクラウド対応の重要性を強調する。同社はマルチクラウド接続の取り組みを進めており、「Oracle Cloud」と「Microsoft Azure」を低遅延で相互接続するサービスなどを発表している。

 マルチクラウド機能の拡張では、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloudが提供するオブジェクトストレージへの安全なアクセス、「Azure SQL」「Azure Synapse」「Amazon Redshift」「Snowflake」「MongoDB」「Apache Hive」「PostgreSQL」へのライブSQL接続、100以上のデータソースからデータを取り込む事前構築済みのコネクターなどを提供する。「Apache Iceberg」テーブルへのクエリー、データレイクのスキーマやメタデータを自動的に取得するための「AWS Glue」との統合も可能になった。

 データレイクの再考という点では、「Exadata」ストレージのコストを75%以上削減し、オブジェクトストレージのコストと同等にすると同時に、クエリー性能を最大で20倍高速化した。「顧客はベストなデータレイクのアーキテクチャーを構築したいと考えている」とLumpkin氏は述べ、企業はデータウェアハウス/データレイクアーキテクチャーに対する現在のアプローチを根本から見直し、全てのデータをAutonomous Data Warehouseに保存することで、実用的なインサイトまでの時間を短縮し、全てをより低コストで実現することができるようになるとしている。

 データ統合とデータ分析の簡素化については、ローコードベースのユーザーインターフェース(UI)として「Oracle Autonomous Database Data Studio」を新たに提供する。アナリストやデータサイエンティストがIT部門に頼ることなくデータをロード、変換、分析できる直感的なセルフサービスのクラウドコンソールとなる。また、既存の「Excel」用アドインに加え、「Google Sheets」用アドオンが追加され、信頼できる唯一の情報源(SSOT)に基づいた迅速なインサイトの取得を強化した。

 最後のオープンコラボレーションでは、業界標準のオープンソースAPI「Delta Sharingプロトコル」を実装した。同プロトコルをサポートするアプリケーションやサービスを使用して、セキュアにデータを共有できるようになる。データを迅速に共有することで、古いデータや不正確な結果の使用を排除し、ビジネス上の意思決定を改善できるとしている。

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