「和食さと」21店舗でAI配膳ロボット導入–実証で費用対効果を確認

今回は「「和食さと」21店舗でAI配膳ロボット導入–実証で費用対効果を確認」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング、リテールテック最前線等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 サトフードサービスは、同社が展開する和食ファミリーレストラン「和食さと」の21店舗に、AIを活用した配膳ロボット「Lanky Porter(ランキーポーター)」を導入した。提供元のキングソフトが5月16日に発表した。

 自律走行型配膳ロボットのLanky Porterは、カメラ、センサー、機体の底に搭載されている6つのローラーによって走行する。棚を4つまで設置でき、用途に合わせて自動で配膳・運搬することが可能。頭部に搭載されているディスプレイに画像や動画を表示させることで、広告宣伝にも活用できる。飲食店やスーパーマーケット、病院、介護施設などでの利用が想定され、人の多い場所であってもセンシング技術によって障害物を回避するという。

 和食さとは以前から一部の店舗でAI配膳ロボットを利用していたが、人手不足が課題となっている店舗へ新たにAI配膳ロボットを導入することを検討していた。種類が異なる複数のAI配膳ロボットの実証実験を行った結果、「動作がスムーズで品質が安定している」「運用コストを考慮しても十分な費用対効果が得られる」「万一の時の保守サポート内容が充実している」という点から、Lanky Porterの導入に至った。Lanky Porterの接客応対は愛らしいといい、和食さとからは「ホールスタッフの良きパートナーになれる」との評価を受けているとそうだ。

 Lanky Porterには複数のモードが搭載されている。「配送モード」では、事前に設定したスタート地点から任意の地点まで対象物を運搬し、一度の配送で複数地点に運搬することが可能。「案内モード」では、登録した地点をディスプレイ上で選択すると、目的地まで案内する。「下げ膳モード」では来店客が帰った後、食器類を引き取る。

 「巡行モード」では、登録された地点の中で任意の地点を巡回する。巡回時のディスプレイの表示画像やロボットの音声は自由に設定できる。「広告宣伝モード」では、ディスプレイ上の画像や動画の表示と音声の設定が可能で、利用者に必要な情報を発信する。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
IBMが量子コンピュータの開発者認定を開始
ソフトウェア
2021-03-31 16:22
パナソニックHD、AIモデルの弱点克服で多現場展開を効率化する技術を開発
IT関連
2024-06-08 16:10
ネットアップ、サブスクリプション型のストレージサービスを強化
IT関連
2023-01-08 14:27
IT産業がデジタルの可能性を引き出す新しい産業に生まれ変わる–日本ユニシスの平岡社長
IT関連
2021-03-26 17:05
マイクロソフト、新たな「Z-code」モデルで翻訳の「Translator」と「Azure AI」サービス強化
IT関連
2022-03-25 11:57
Qlik、AWSと協業でAIの活用範囲拡大–LLMによる洞察獲得を促進
IT関連
2023-12-07 07:42
マイクロソフト、大阪で4年ぶりリアルな開発者向けイベント–生成AIの“実力”を示す
IT関連
2023-12-20 09:23
アジア太平洋におけるヴイエムウェア–マルチクラウド管理のニーズ増大が好機
IT関連
2022-09-07 22:24
「生成AIの活用は積極性と安全性の両立が重要」–旭化成、デジタル基盤強化へのDX戦略
IT関連
2023-12-09 07:34
Lucid MotorsのSPAC合併は経営陣が議決権行使を促した後に株主が承認
モビリティ
2021-07-26 10:49
アマゾンも睡眠トラッキング、スマートディスプレイ「Echo Show」新型がレーダーを使った計測機能を搭載か
ハードウェア
2021-07-14 14:27
THE SEEDが上場企業経営経験者が「インターン」メンターとして参画するプログラムをClubhouseで開始
VC / エンジェル
2021-02-19 20:05
ZoomのCEOが考える"顧客幸福"と成長、未来のビジョン
IT関連
2021-08-17 22:10
「Windows 10X」、開発中断か
IT関連
2021-05-10 00:57