コニカミノルタ、グループ全体の管理会計プロセスにSaaS型プラン二ング基盤を活用
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コニカミノルタは、企業の計画業務を支援するSaaS「Anaplan」を採用した。グループ全体の管理会計プロセスに活用し、これまで年間数千時間かかっていた分析レポートの作成工数を3〜4割削減した。Anaplan Japanが5月23日に発表した。
コニカミノルタは、世界中に約170社の連結子会社と約200万の顧客を擁し、約150にわたる国と地域にサービスを提供している。2003年の経営統合以降、事業領域の拡大を推し進め、現在は、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業、インダストリー事業の4つを柱として事業を展開している。
グローバルに事業を展開する同社は、積極的なM&A(合併買収)による連結子会社の増加や各社で統合基幹業務システム(ERP)が統一されていないといった事情を抱えていた。そのため、経営管理が複雑化し、グループ全体の管理会計データの収集・集計に膨大な時間と工数がかかっていた。加えて、ERPのデータを手作業で「Excel」にコピーして集計作業を行っていたため、入力ミスの発生リスクも高く、データの“バケツリレー”による情報の希釈が起こり、詳細な分析ができないといった課題の解決が急務だった。
Anaplanのの採用に当たっては、さまざまな国と地域で多種多様な事業を行う各子会社が同時にデータを入力して、リアルタイムに管理会計データを集計・分析できる点を高く評価した。なた、ユーザビリティーの高さや導入後は外部ベンダーに頼ることなく自社で運用ができる点も採用の一因となった。
さらに各種ビジネスインテリジェンス(BI)ツールとの連携が容易なため、アクセス権をコントロールしたポータルサイトに広くデータを公開する仕組みを構築できることも評価している。同社ではこの仕組みを構築して集計効率や精度の低さを大幅に改善できた。
Anaplanの採用によって、管理会計データをリアルタイムに入力・収集・集計できる仕組みが整い、分析レポートの作成工数も削減できた。また、膨大なExcelファイルの管理からも脱却できた。ある事業部では月次報告資料の2000ファイル近くが削減されるなど、各拠点の業務負荷の大幅な軽減とデータの公式化・一元化も実現できた。
さらに属人化していたデータ入力・集約などの業務プロセスが整理・標準化されたことで、人事異動などで担当者が代わっても安定的に業務が行えるようになった。