マイクロソフト、「責任あるAI」に向けた顧客支援で3つの誓約を公開

今回は「マイクロソフト、「責任あるAI」に向けた顧客支援で3つの誓約を公開」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 人工知能(AI)が悪用される懸念が高まっていることを受け、MicrosoftはAI技術の責任ある使用に関する誓約を公開した。

 Microsoftのコーポレートバイスプレジデント兼副法務顧問のAntony Cook氏は、責任あるAI開発における信頼を育む同社の取り組みの一環として、3つの「AI Customer Commitments」(AIに関するお客様との誓約)を公開する声明を執筆した。

 誓約は、(1)Microsoftの専門知識を共有しながらAIを安全に開発する方法を他社に伝えること、(2)AIアプリケーションが法規制に従って開発されていることを確認するプログラムを確立すること、(3)MicrosoftのAIシステムが同社のパートナーエコシステム内に責任ある形で実装されるように顧客を支援することの3項目だ。

 (1)について、Microsoftはまず、責任あるAIに向けた取り組みを2017年に始めてから得た専門技術と知識の詳細を示す、重要なドキュメントと手法を共有するという。

 さらに、この技術に取り組む組織の中で責任あるAI使用の文化を築く方法を他社に伝えるために、研修カリキュラムを共有し、リソースに投資する。

 (2)については、同社独自の体験を活用して、金融サービスなどにおける本人確認のコンセプト「Know Your Customer(KYC)」をAI開発に適用するための「AI Assurance Program」(AI保証プログラム)を確立する。同社はこれを「KY3C」とし、顧客と協力して「自らのクラウド、顧客、コンテンツを知る」ためにKY3Cの責任を適用することを誓っている。

 また、効果的なAI規制を推進するための各国政府との協力において、Microsoftが積極的な役割を担う準備も整っていることを明らかにした。

 (3)については、AIに関する法律や規制の専門家からなるチームを作り、責任あるAIのためのガバナンス構築を支援する。AIの検証や導入で顧客を支援する仕組みを既に構築しているパートナーに対しては、その知見を生かして共通のパートナーを支援するプログラムを立ち上げる。

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