HashiCorp、「Terraform Cloud」に新機能–リソースの可視化や管理を容易に

今回は「HashiCorp、「Terraform Cloud」に新機能–リソースの可視化や管理を容易に」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 HashiCorpは米国時間6月13日、「Terraform Cloud」の新機能を同社カンファレンス「HashiDays」で発表した。インフラストラクチャー全体でリソースのインポート、可視化、バリデーション、管理を容易にする。

 Terraform Cloudでベータ提供された「Explorer」は、プロバイダー、モジュール、Terraformのバージョン、「Drift Detection」(ドリフト検出)や「Continuous Validation」(継続的バリデーション)によるヘルスチェック情報を含む、組織全体のワークスペースデータの包括的なビューを提供する。このビューは、Terraform、モジュール、プロバイダーに必要な最新バージョンが環境にあることを確認し、ヘルスチェックを追跡することでセキュリティ、信頼性、コンプライアンスを確保するのに役立つ。

 Explorerを使用することで、脆弱(ぜいじゃく)性やコンフィギュレーションの誤りが発見された際、どのバージョンを修正すべきかの判断が可能になる。また、特定のバージョンを使用しているワークスペースを全て特定することで、ワークスペースの所有者にアップグレードを通知できる。

 Terraform Cloudで今後提供が予定されている「Ephemeral workspace」では、一時的なリソースを自動的に破棄するための日付を設定できる。これにより、手作業によるクリーンアップで必要となる多くの時間やインフラストラクチャーコストを削減し、ワークスペースの管理とテストを簡素化する。

 Ephemeral workspaceは、既存のワークスペースの権限と連動する。ワークフローはシンプルで、ワークスペースをデプロビジョニングする日を指定するだけよい。指定された日になるとTerraformが破棄プランを実行し、リソースを破棄する。処理の開始前と終了後にリマインダーが送信され、処理の成功・失敗が示される。

 「Terraform1.5」で導入されたConfig-driven importはTerraform Cloudでも利用でき、リソースの一括インポートを可能にする。Terraformのimportコマンドでは、リソースを一つずつインポートする必要があり、対応するリソースコードは手動で作成しなければならかなった。さらに、Terraform CloudのVCSやUIワークフローには対応しておらず、状態やプロバイダーの認証情報を開発者のローカルマシンから直接アクセスできるようにする必要があった。Config-driven importは、VCS/UI/CLIワークフローで複数のインポートを計画するためのより自動化、効率化、安全な方法を提供する。

 「HashiConf Global 2022」でベータ版の提供が発表されたContinuous Validationは、「Terraform Cloud Plus」向けに一般提供が発表された。Terraform 1.5の新機能であるcheckに対応することで、インフラの稼働時間、健全性、セキュリティの検証を一箇所で追加のツールを必要とせずに可能とする、より柔軟なオプションをユーザーに提供する。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
円谷が「ウルトラヒーロー」見放題の動画配信サービス Twitterトレンドに
企業・業界動向
2021-03-18 11:02
Androidの人気野良アプリストア「APKPure」公式クライアントに悪質なアドウェアが含まれていたと発覚
セキュリティ
2021-04-11 21:44
Ridgelinez、AIマルチエージェントを用いた業務改革を支援
IT関連
2024-07-13 02:22
グーグル、アジア太平洋で3つのクラウドリージョンを新設へ
IT関連
2022-08-11 15:40
「Windows 11 2023 Update」(23H2)リリース–Teamsがタスクバーに固定
IT関連
2023-11-02 02:06
TikTokが10代に与える悪影響について米国各州の司法長官団が調査を行うと発表
IT関連
2022-03-07 17:15
映画「翔んで埼玉」続編決定、埼玉県民は歓迎 「映画館のあたたかい空気が忘れられない」
くらテク
2021-08-12 04:49
フィックスターズ独自開発の視差計算ソフトがOpenCVに正式実装、自動運転などへの活用に期待
ソフトウェア
2021-02-09 14:32
神戸新聞社、「デイリースポーツ online」の英語・中国語対応で「WOVN.io」導入
IT関連
2023-07-19 06:54
PagerDutyに聞く、クラウドストライク障害の影響を最小限にした舞台裏
IT関連
2024-08-30 18:41
「Apple Intelligence」、開発者向けにリリース
IT関連
2024-07-31 23:32
全銀ネットのシステム障害が復旧–2日にわたり10行の振込取引に影響
IT関連
2023-10-13 07:36
「ミニ茶運び人形」が付録の「大人の科学マガジン」復刻 今回は洋服も付く
くらテク
2021-08-20 07:03
架空の「競馬AI」かたり3000万円詐取疑い
IT関連
2021-06-25 22:48