OpenAIがAPIを強化、関数呼び出し対応など
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OpenAIが2022年11月に発表した「ChatGPT」が人気を集める中、そのAPIも開発者に注目されている。多くの企業が同社の成功に続こうと、開発者がOpenAIのAPIを使って、さまざまなツールを構築しているからだ。
OpenAIはこうした需要に応えるべく、APIをアップデートした。具体的には、関数呼び出し機能、「GPT-4」と「GPT-3.5 Turbo」の制御性の強化、さらにGPT-3.5 Turboのコンテキスト長を16kに拡大した新しい「gpt-3.5-turbo-16k」の提供などだ。また、埋め込みモデル「text-embedding-ada-002」の価格を75%値下げして、開発者がAPIに支払う料金を引き下げた。
「Chat Completions API」を関数呼び出し機能に対応させたことで、GPTと外部ツールをより確実に接続できるようになった。GPT-4とGPT-3.5 Turboに関数を記述して指示を与えると、新モデルはそれらの関数を呼び出す引数を含んだ、JSONオブジェクトを出力する。
このアップデートにより、開発者は外部のツールやAPIと対話して特定タスクを実行する、チャットボットやアプリケーションを容易に構築できる。例えば、電子メールの送信、天気やフライト情報の取得、ウェブサイトからのデータ抽出などができる。
新しいgpt-3.5-turbo-16kは、チャットベースのアプリケーションに特化しており、標準の4kモデルをアップグレードしたものだ。
16kは、言語モデルが応答する際にアクセスする会話のテキスト量を表しており、16k(1万6000トークン)は約20ページのテキストに相当する。標準のGPT-3.5 Turboの4k(4000トークン)と比べて、コンテキストとしてより多くのテキストを利用できる。
同社はさらに、1kトークン当たりの価格を引き下げた。text-embedding-ada-002は75%値下げして0.0001ドル、GPT-3.5 Turboは25%値下げして、入力が0.0015ドル、出力が0.002ドル。新しいgpt-3.5-turbo-16kは、入力が0.003ドル、出力が0.004ドルとなる。