協和キリン、従業員エクスペリエンス管理ツールを導入–従業員が抱えているニーズを把握
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協和キリンは、従業員エクスペリエンスの管理ソリューションを導入し、医薬品の提供にとどまらない新しい価値創出のため、多様な個性を生かした組織の醸成を目指している。クアルトリクスが6月27日に発表した。
協和キリンでは、組織全体での変革のためには、各種施策の取り組みが挙げた効果を確認し、正しい方向に進んでいるかを確認するため、さまざまな立場の従業員の声を定期的に聞くことが欠かせないとしている。そこでクアルトリクスの従業員エクスペリエンス管理ソリューション「Qualtrics EmployeeXM」に着目した。
EmployeeXMの導入後、各部門から「迅速に結果を確認し、課題がどこにあるかを把握できるようになった」といった声が寄せられ、結果をもとに部門内でディスカッションの機会が設けられるなど、従業員サーベイの結果は社内で重視されているという。
協和キリンでは、EmployeeXMを利用し、年に1度の従業員エンゲージメント調査を実施するほか、より高い頻度で従業員の声をくみ取るため年に3回のパルス調査を併せて行っている。
調査の結果、エンゲージメント(働きがい)に影響を与える要素となるキードライバー分析では、「リーダーシップ」「成長の機会」などが地域横断的に組織風土の改善に重要であることが判明した。
日本では、「DE&I」(Diversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:包括性)に関連する設問がドライバーとなっていることも特徴的だったという。この結果を受け、問題解決のためにどのような具体的なアクションが必要かの検討など、焦点を絞った改善アクションが検討されている。
また、協和キリンでは、DE&Iに関する設問を、全社を対象としたサーベイに掲載しており、会社としてDE&Iを重視している姿勢を打ち出している。2021年度の調査では、女性従業員の「キャリア実現可能性」への肯定的回答が低い傾向にあることが分かり、DE&Iの観点から特に注力すべきポイントであることが明確になった。
これを受けて、女性のリーダー候補に対するメンター制度を設立した。将来のリーダー候補となる女性従業員と役員とがキャリアや働き方について直接対話する機会が設けられ、参加者から高い評価を得ているという。
同社では今後、回答の経年変化を継続的に観察し、施策の有効性・改善状態を把握していく方針だ。また従業員が抱えているニーズを把握し、受け手にとって有効・適切なサポートを迅速に提供していくために、クアルトリクスのソリューションを利用していきたいとしている。