AI機能は頼れるパートナーとして使われる–Notion LabsのコターリCOOが語る利用傾向

今回は「AI機能は頼れるパートナーとして使われる–Notion LabsのコターリCOOが語る利用傾向」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 コラボレーションツール「Notion」を提供するNotion Labsの共同創業者 兼 最高執行責任者(COO)であるAkshay Kothari氏が来日したことを受け、日本法人のNotion Labs Japanは7月11日、記者向けにメディアラウンドテーブルを開催した。同社製品やAI機能、日本市場の動向が語られた。

 Kothari氏は、Notionの特徴として、ドキュメント上のビルディングブロック(構成要素)をページ内で自由に移動できる点を挙げる。画像の挿入も可能で、インタラクティブにドキュメントを作ることができる。

 複数のドキュメントをまとめてWikiにもでき、知識を一箇所にまとめたナレッジベースの構築を容易に可能にする。作成した一つ一つのページを最終的に会社のホームページにするといったことができる。

 最近追加されたプロジェクト・タスク管理ソリューション「Notionプロジェクト」では、基本的なプロジェクト管理用ソフトウェアをワークスペース内に統合し、プロジェクト別やタイムラインといったビューでの表示を可能にする。作成したドキュメントをプロジェクトに移動することで、プロジェクトとしてチーム内で扱えるようになる。

 これらの機能を持つNotionは、ドキュメント、Wiki、プロジェクト、そして、AIの利用を1つのワークスペースで実現する「コネクテッドワークスペース」とKothari氏は説明。「生産性向上、チーム力アップ、コスト削減の実現を約束する」(同氏)

 AIについて、現在取り組んでいる最もエキサイティングなことの一つとKothari氏は述べ、日本でもAIが幅広く活用されており、目を見張るものがあると続ける。米国ではAI利用について、どちらかといえば懐疑的だという。

 Notionのワークスペース上で利用できるAIサービスである「Notion AI」を使うことで、日本語のドキュメントを英語に翻訳できる。ただし、Notion AIはユーザーのデータやワークスペースをあくまでプライベートで使用し、AIの訓練のためや他のユーザーのワークスペースで利用することはないとKothari氏は強調する。同社では大規模言語モデル(LLM)自体は開発しておらず、OpenAIやGoogleのサービスと連携しているという。

 AI機能は、頼れるパートナーとして使われる傾向があるという。例えば、ドキュメントを書く場合、Notion AIに一から十まで全て頼むのではなく、ユーザー自身で書き終えた後に「より自信に満ちた感じに」と推敲(すいこう)を頼むというように、必要に応じて協力してもらうという使い方になっているとKothari氏。

 「これは始まりにしか過ぎない」とKothari氏は述べ、Notion AIは新機能を順次追加していくと続ける。Wikiにあるナレッジの活用やプロジェクトの管理の自動化といったことへの利用が考えられるという。

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