第4回 VPSでのリモート接続
今回は「第4回 VPSでのリモート接続」についてご紹介します。
関連ワード (リモート接続の基礎知識、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
エム・クレストの副社長兼エンジニアの小澤一裕です。情報システム部門に配属された新入社員やリスキリングで改めて情報通信技術(ICT)に取り組もうという方々に向けて、コロナ禍で利用機会が増えているリモート接続の初歩や知っていると便利なTIPSをご紹介します。今回は、「VPSでのリモート接続」をテーマに、「ConoHa VPS」(GMOインターネットグループ)と「さくらのVPS」(さくらインターネット)でのリモート接続の方法を説明します。
まずVPSについて説明しておきます。
VPS(Virtual Private Server)と似た概念に、共用サーバーと専用サーバーというものがあります。サーバーをレンタルする(貸し出す)という意味では、共用サーバー、専用サーバー、VPSの3種類は、全てレンタルサーバーの一形態だと考えていいでしょう。ただ、レンタルサーバーサービスの多くが共用サーバーだったため、レンタルサーバーと言えば共用サーバーを指すことが一般的かもしれません(例えば「さくらのレンタルサーバー」)。ここではあまりレンタルサーバーの定義にこだわらず、似たような3種類のサービスを比較することで、VPSとは何かを浮き彫りにしたいと思います。
GMOインターネットグループの解説によると、まず共用サーバーと専用サーバーの違いは名前の通りです。1台のサーバーを複数のユーザーに貸し出すのが共用サーバー、1ユーザーだけに貸し出すのが専用サーバーです。
専用サーバーはハードウェアを貸し出す形になるので、OSやアプリケーションを自由に選択できます。一方で、共用サーバーはOSのユーザーアカウントを貸し出す形になるので、OSは決められたものになります。アプリケーションもあらかじめ用意されたものから選択して使うことがほとんどです。しかし「WordPress」と「MySQL」を使って自社サイトを立ち上げたいといった用途であれば、そのためのソフトウェアがそろっている共用サーバーのサービスが最も簡単で安価な選択肢となります。
VPSは共用サーバーと同じく、1台の物理サーバーを複数のユーザーで利用する形態です。ただし、VPSは仮想マシンを貸し出すため、OSもアプリケーションも自由に選択できます。共用サーバーと専用サーバーの中間的なサービスと言えます。
住居に例えると、共用サーバーがシェアハウス、専用サーバーが一戸建て、VPSがマンションと言えるでしょう。
仮想化技術の黎明(れいめい)期は、安価に利用できる共用サーバーもしくは自由度の高い専用サーバーが主流でしたが、仮想化技術を身近になった今では、耐障害性と自由度、また価格も含めVPSを使うことが主流になったと思います。
それでは次に、具体的な接続の方法を説明していきます。