着目すべきニュースを抽出–あずさ監査法人、生成AI活用の監査向けソリューション開発

今回は「着目すべきニュースを抽出–あずさ監査法人、生成AI活用の監査向けソリューション開発」についてご紹介します。

関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 KPMGジャパンは8月3日、各メンバーファームが保持する専門性を結集し、生成AIの領域を包括的に支援する体制を構築したと発表した。

 その一環としてあずさ監査法人では、生成AIを活用した監査向けソリューションを開発し、法人での利用を開始した。2023年8月から、会計/監査対応AI「AZSA Isaac(あずさ アイザック)」を法人内で展開する。チャットボット機能から開始し、その後順次機能の拡充を予定している。

 あずさ監査法人は約6000人の人員を擁し、監査や保証業務をはじめ、アカウンティングや金融/IT関連、企業の成長支援に関するアドバイザリーを提供している。業界特有のニーズに対応した専門性の高いサービスを提供するとともに、KPMGのメンバーファームとして、143の国と地域のネットワークを通してグローバルな視点で顧客を支援しているという。

 AZSA Isaacは、外部に情報が漏えいしないよう、あずさ監査法人内からのみ利用できるようにしている。同法人は具体的な活用例として、(1)会計/監査対応チャットボット、(2)ニュース分析、(3)仕訳分析――を想定している。

 (1)は、会計監査の領域に合わせて用語の理解・回答を行う(図1)。法人内のガイダンスやFAQ(よくある質問)なども加味することで、通常の生成AIサービスよりも会計専門用語を理解し、会計士が求める内容を回答できるとしている。

 (2)は、大量のニュースに対し、会計士が着目すべきかどうかを評価する(図2)。評価には、会計士が判断した結果に基づいてファインチューニングしたモデルを活用する。将来的には、議事録の分析などへの活用も見込んでいる。

 (3)は、生成AIと対話しながら会計仕訳を分析する(図3)。対話により、データの加工、分析やその提案を行うことで、仕訳の特徴を捉え、各企業に合った会計仕訳の分析を行う。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
三井住友カード、過去配信メールの分析強化で開封率など2倍以上に
IT関連
2022-07-02 19:44
サイバー犯罪者向けの生成型AIツール「WormGPT」とは?
IT関連
2023-07-21 15:06
プロスケーターのロブ・ディアデックらセレブが支援する向知性スナック食品会社Mindright
フードテック
2021-03-10 14:46
山口フィナンシャルグループ、営業と顧客のコミュニケーション手段に「LINE WORKS」を導入
IT関連
2023-07-27 18:04
Human Capital:Instacartが約2000人を解雇へ、GitHubの人事責任者が辞任
パブリック / ダイバーシティ
2021-01-26 05:05
イントラマート、経理業務向けERPフロントパッケージをリリース
IT関連
2021-01-21 00:29
サイバー攻撃の侵入成功から侵害開始までは平均62分–クラウドストライク報告書
IT関連
2024-03-27 16:51
SambaNova、富岳で学習した「Fugaku-LLM」を「Samba-1 CoE」のエキスパートに
IT関連
2024-05-15 00:01
Appleストアでスペースグレイの周辺機器が「在庫がなくなり次第終了します。」に
製品動向
2021-05-16 08:21
「LINE WORKS」「奉行クラウド」「旗振〜hata free〜」が連携–経営層・現場に必要な情報を生成・通知
IT関連
2022-07-26 23:09
デル、中小企業がコロナ禍とデジタル化で抱えるIT課題を解決するパッケージを発表
IT関連
2021-06-07 21:09
New Relic、「New Relic IAST」のパブリックプレビュー版を提供
IT関連
2023-09-01 09:17
グーグルの会話型AI「Gemini Live」、英語版「Android」で無料提供を開始
IT関連
2024-09-21 10:05
NTT、テレワーク中のストレス見守りサービス リストバンド型デバイスを装着
最近の注目ニュース
2021-01-21 19:17