オラクル、SUSE、CIQの新団体「OpenELA」–レッドハットに対抗
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CIQ、Oracle、およびSUSEは、新たな業界団体であるOpen Enterprise Linux Association(OpenELA)を設立したと発表した。これは画期的な動きだ。OpenELAは、「『Red Hat Enterprise Linux(RHEL)』と互換性のあるディストリビューションを開発し、オープンでフリーなエンタープライズLinuxのソースコードを提供する」ことを目標に掲げている。
OpenELAの設立は、Red Hatが最近になって、RHELのソースコードの公開条件を変更したことを受けたものだ。非営利団体であるOpenELAは、企業がRHELのソースコードにアクセスするためのオープンなプロセスを提供する。これによって、さまざまな組織がRHELと互換性のあるディストリビューションを作れるようになる。同団体は、互換性のあるディストリビューションを生み出すための基盤となる、コミュニティー主導のソースコードの重要性を強調している。
この動きのきっかけになったのは、Red HatのRed Hat Core Platforms担当バイスプレジデントを務めるMike McGrath氏が、RHELのソースコードに対するユーザーのアクセス方法を変更すると発表したことだ(Red Hatに詳しくない読者のために説明すると、Core Platforms部門はRHELを担当する部門だ)。McGrath氏は、「RHEL関連のソースコードを公開するレポジトリは、今後『CentOS Stream』だけになる。Red Hatの顧客やパートナーは、引き続きRed Hat Customer Portalからソースコードを利用できる」と発表した。
ソースコードの公開方法が変更されたことで、「AlmaLinux」、「Rocky Linux」、「Oracle Linux」などのRHELクローンを提供してきたベンダーは、RHELの派生ディストリビューションを完璧な形で作成することが難しくなった。AlmaLinuxは、Red Hatのソースコードに関する新しいルールに対応することを選択した。Oracleは再び、昔ながらの方法でIBM/Red Hatとの闘争を始め、SUSEはRHEL互換ディストリビューションをフォークすると発表した。また、Rocky LinuxはRHELのコードを入手する新たな手段を見つけた。そして今回の動きではOracleとSUSEが、Rocky Linuxの創始者が立ち上げた企業でRocky Linuxの商用サポートを提供しているCIQと手を組んだ。