高知県黒潮町、RPAの「BizRobo!」導入で1400時間相当の余力を創出
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高知県黒潮町は、オープンのRPAツール「BizRobo! mini」を導入し、業務効率化と住民サービス向上を実現した。オープンが1月27日に発表した。
今回の導入で同町は、13業務の自動処理を実現した。例えば、勤怠管理業務では、打刻漏れの抽出や修正依頼メールの送信を自動化し、従来は月1回だった確認頻度を週1回に強化した。また、債権者登録の業務では、電子申請時の会計システムへの入力を自動化。人口統計業務では、人口集計の業務を自動化した。そのほかに各種申請の受付、給与計算、統計処理なども自動化し、1400時間相当の余力を創出している。さらに、最大98%の作業時間削減が実現しており、人的ミスも削減している。
具体的には、来庁時に繰り返し同一内容を記入する手間を省く「書かない窓口」の専用端末から、住民基本台帳ネットワークシステムへ直接データを転送する体制構築にBizRobo!を採用した。
BizRobo!は、ソフトウェアロボットの導入・運用を支援するデジタルレイバープラットフォーム。BizRobo! miniは、総合行政ネットワーク(LGWAN)への接続が必要な環境や業務でもRPA利用をスモールスタートできる。セキュリティ面でシステム構築が難しいネットワーク環境での業務をRPAで自動化する。
BizRobo!について同町は、処理速度の速さやLGWANへの対応を評価した。自治体導入実績が豊富にあり、セキュリティ対策や柔軟なライセンス利用が可能なことも採用のポイントになったとする。
同町は、2022年度から「黒潮町デジタル化推進計画」をスタートし、職員の業務効率化とスキル向上を目指している。副町長をトップに、デジタル推進係と情報推進係が事務局となり、庁内全課室からデジタル化推進委員を選任して153件の課題を抽出、RPA活用で解決可能な課題が業務全体の約1割あることが判明した。
今後は情報推進係主導でロボット開発を進め、業務知識を生かしたRPA活用を促進していく。