仮想オフィス「oVice」、現実のオフィスでの位置情報と連携する機能を実証へ
今回は「仮想オフィス「oVice」、現実のオフィスでの位置情報と連携する機能を実証へ」についてご紹介します。
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oVice(石川県七尾市)は10月25日に開催した自社イベント「oVice Summit 2022」内で仮想オフィスサービス「oVice」の今後を語った。代表取締役で最高経営責任者(CEO)の丁世蛍(ジョン・セーヒョン)氏は「ハイブリッドワークやバーチャルワークスペースがあるが、我々(が提供するoViceだけ)が正解ではない。自然にそれぞれのカルチャーとワークフローがバランスを取れる状態が最適」とコロナ禍後の働き方を指し示した。
クロージングセッションに登壇した丁氏は、直近公開した機能「トラストセンター」をアピールした。丁氏は「ハイブリッドワークは多様な定義があるものの、我々は『誰もが働く場所を意識しない関係』だと捉えている。トラストセンターでは(oViceの)障がい情報や取り組み内容を開示する」と説明する。
セッションでは、外出先や離席時でも自然なコミュニケーションを実現するモバイルアプリ「oVice Go」(10月25日から提供)と、物理的なオフィスにいる従業員の位置情報を取得してoViceに連携させる「beacon」、オフラインとoViceをつないで従業員同士の偶発的なコミュニケーションを醸成する「Window」も披露した。
oVice Goとbeaconを連携させた位置情報取得機能は、ユーザー企業と実証を重ねてからサービス化を図る考えだ。
あわせて、協業するパートナー企業を募集する「oVice HYBRID」も発表。丁氏は「もっとハイブリッドにつながらないか、ユーザーとして使ってフィードバックをいただくとか、一緒に(oViceを)作っていきたい。ソリューションを持たない、コンサルティング企業でも構わない」と概要を述べた。
今後1年の取り組みも紹介している。
現在提供している“oVice 2.0”ではバックエンドを強化したが、開発を進めている“oVice 3.0”では「ユーザー体験をアップデート。(提供は)来春の予定」(丁氏)という。
「メタバースの拡張」にも取り組むという。
「我々の本質はオフィスだけではなく、現実世界のコミュニケーションを体験できるバーチャルスペース。例えば、大手トレーニングジムと一緒にバーチャルのプライベートジムでトレーニングするのも面白い。ここにメタバースが絡むと新しいシナジーを生み出せる」(丁氏)
他にもoViceのデータを可視化、分析して施策の検討に用いるデータ活用にも取り組む。oViceは2022年内に「会議録画」「ノイズキャンセリング」「デスクトップヘルパーアプリケーション」「『KING OF TIME』勤怠管理連携プラグイン」「設定画面UIリニューアル」と5つの機能実装を予定している。