琉球銀行、「トランザクションレンディング」向けAI審査サービスを採用

今回は「琉球銀行、「トランザクションレンディング」向けAI審査サービスを採用」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 琉球銀行は、9月以降開始予定の融資形態「トランザクションレンディング」において、Dayta ConsultingのAI審査サービスを活用する。このサービスにより同行は、融資に伴うリスクを精緻に把握できるほか、融資判断の迅速化と信用コストのコントロールを行い、より多くの融資引き受けを目指す。

 Dayta Consultingは、住信SBIネット銀行と日立製作所(日立)による共同出資会社。トランザクションレンディングは、日々の取引データである口座入出金情報などを基に借入条件を決定する融資形態で、主に財務情報を基に借入条件(借入可能額と借入利率)を決定する融資形態。

 AI審査サービスにより、琉球銀行はトランザクションレンディングにおいて、(1)オファー型融資の実施、(2)債務不履行となるデフォルト確率の精緻な予測による信用コストの適切なコントロール、(3)年1回のAI審査モデル更新による最新傾向の反映・モデルの陳腐化防止――の実現を図る。

 オファー型融資とは、中小企業の融資申込を起点に審査を行うのではなく、日々の取引データから事前に審査を完了させることで、金融機関側からユーザーごとに具体的な貸出条件の提示を実現し、より積極的な拡販を行えるという融資手法。

 AI審査サービスは、複数行のデータを用いたコンソーシアム(集団参加)型のAI審査モデルを活用し、推計したデフォルト確率を顧客に提供する。各顧客のトランザクションレンディングの融資残高に応じて月額利用料が定められるため、利用量に応じたリーズナブルな利用料金でAI審査サービスを利用できる。

 豊富かつ多様なデータをAIの学習に用いているため、債務不履行となるデータの特徴を高精度に捉えるほか、年に1回最新データを再学習してAI審査モデルを更新するため、最新の傾向を反映したモデルを利用できる。

 オプションサービスとして、推計したデフォルト確率を基に算定した信用リスクなどを反映した「貸出金利」、Dayta Consultingの独自モデルによる「貸出可能金額」を提示することも可能。これにより、法人/個人事業主顧客に対し、銀行側から具体的な貸出条件を提示する「オファー型融資」を実施できる。

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