GitLab、「GitLab 16.10」をリリース–CI/CDカタログのセマンティックバージョニングなどを追加
今回は「GitLab、「GitLab 16.10」をリリース–CI/CDカタログのセマンティックバージョニングなどを追加」についてご紹介します。
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GitLabは米国時間3月21日、「GitLab 16.10」をリリースした。継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)カタログに対するセマンティックバージョニング、新しいwikiテンプレート、CIトラフィックのGeoセカンダリーへのオフロードといった90以上の改善が含まれている。
GitLab 16.10では、CI/CDカタログに公開されるコンポーネントにセマンティックバージョニングが適用され、公開されたコンポーネント間で一貫した動作を強制する。コンポーネントの公開時、タグは3桁のセマンティックバージョンイング標準(例えば1.0.0)に従う必要がある。「include: component」構文でコンポーネントを使用する場合、公開されているセマンティックバージョンを使う必要がある。「~latest」の使用は引き続きサポートされるが、最新の公開バージョンが常に返されるので、破壊的変更を含む可能性があるので注意して使用する必要があるとGitLabは述べる。短縮構文は今後サポートされる予定だという。
「GitLab Duo」へのアクセスも制御できるようになった。APIの使用により、GitLab DuoのAI機能をプロジェクト、グループ、インスタンスに対して無効にすることが可能。後から特定のプロジェクトやグループで有効にすることもできる。この変更は、AI機能の詳細な制御を可能にするために予定されている作業の一部だという。
今回のバージョンでは、新しいwikiテンプレートが導入された。新しいページの作成や既存ページの変更を効率化するため、テンプレートの作成が可能になった。テンプレートは、wikiリポジトリーのテンプレート用ディレクトリーに保存されるwikiページ。この機能強化により、wikiページのレイアウトをより一貫性のあるものにし、ページの作成・再構築を迅速にし、情報が明確かつナレッジベースに従った形で提供されるという。
「ClickHouse」を利用した高度な分析データベースにより、「Contribution Analytics」レポートの性能が向上した。このアップグレードにより、新しい広範囲の分析やレポート機能に向けた基盤が構築され、複数次元にわたる高性能分析の集計、フィルタリング、スライス機能を提供できるようになった。ClickHouseは、GitLabの分析機能を強化するが、「PostgreSQL」や「Redis」を置き換えるものではなく、既存機能に変わりはないという。
また、CIランナーのトラフィックをGeoセカンダリーサイトにオフロードできるようになった。リージョン間のトラフィックを軽減しながら、より便利で経済的に運用・管理できるランナー フリートを配置する。複数のセカンダリーGeoサイト間で負荷を分散することを可能にする。プライマリーサイトの負荷を軽減し、開発者のトラフィックで利用するためにリソースを確保する。この設定後、開発者体験は透過的かつシームレスになる。ジョブの設定と構成をするための開発者ワークフローは維持されるという。