図研、プリント基板などの設計を効率化するAI機能を開発

今回は「図研、プリント基板などの設計を効率化するAI機能を開発」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 プリント基板などの設計ソフトウェアを手掛ける図研は9月19日、AIを活用してプリント基板やアドバンストパッケージの設計で自動配置、配線を行う新機能「Autonomous Intelligent Place and Route」を発表した。電子機器設計プラットフォーム「CR 8000 Design Force 2024」からオプションとして利用できるようにする。

 同社は、半導体やエンジン制御ユニット(ECU)などの電子部品の高機能化や統合化に伴い、電気設計者が限られた期間で難易度の高い複雑な設計を行い、人的リソースの枯渇などを背景として多大な工数と時間を費やしていると、課題を指摘する。今後はこの状況がより深刻になると予想されることから、AI技術の適用を研究してきたと説明する。

 新機能は、同社において学習済みの特徴データをベースとし、英国および日本の技術部門が共同開発した独自技術のAIエンジンをCR 8000シリーズソフトウェアに組み込み、CAD(コンピューター設計支援)上の配置配線コマンドと直接連携させることで、高速動作を実現したという。

 まず自動配置配線機能のほか、基板内の類似パターンを認識して一括で配線する模倣配線、コネクターやBGA(ボールグリッドアレイ)へのバスの配線を自動生成するバス終端配線候補生成などの機能を先行提供する。今後はこれらを順次強化し、より幅広い設計要件に対応させていく。最終的にユーザー固有の設計要件を学習して独自の特徴データベースを形成し、戦略的に切り替えて自律的に自動配置配線を行うフローを実現させていくという。

 製品機能構成としては、Autonomous Intelligent Place and Route、同社の学習済み特徴データベースを利用するAI自動配置配線の「Basic Brain」、ユーザーの設計資産や新しい設計データを学習させた特徴データベースを活用する「Dynamic Brain」、複数の特徴データベースを戦略的かつ自律的に選択して配置配線設計を繰り返し、設計を最適化する「Autonomous Brain」をそろえる。

 Autonomous Intelligent Place and RouteとBasic Brainは2023年度末、Dynamic BrainとAutonomous Brainは2024年度以降に順次リリースする。

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