国内生成AI市場、2027年に780億円規模へ成長–IDC Japan予測
今回は「国内生成AI市場、2027年に780億円規模へ成長–IDC Japan予測」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
IDC Japanは9月26日、国内の生成AIユースケース市場が今後5年で780億円規模に成長するとの予測を発表した。
生成AIは2022年後半から大規模言語モデル(LLM)を利用したサービスがITサプライヤーから相次いで発表され、国内AIシステム市場の活性化要因の一つとなっている。そのため、
IDCは生成AIのユースケースをオーディオ、イメージ、テキスト、ビデオの4種類に分類し、その支出額から市場規模を予測した。
この結果、生成AIユースケース市場は、2022年から5年間で年平均194.7%で伸長し、2027年には786億9400万円の市場規模になると見込んでいる。生成AIは要約、検索、翻訳など一般業務での利用だけでなく、アプリケーションの自然言語応答、エンターテインメントや顧客体験(CX)分野での音声/広告作成、教育分野での教材作成など、多岐にわたる利用方法が想定されている。
一方で利用コストや正確性、セキュリティ、生成物の権利/倫理などの課題も存在している。信頼できるツールやプラットフォームを選び、市場の要請に対してユーザー企業が適切な適用ポリシーを順守することで市場は急速に拡大するとIDCでは見ている。
IDC Japan Software/Service Solutionsのグループディレクターである眞鍋敬氏は「AIシステム市場に対する生成AIのインパクトは支出額ベースでは大きくないように見えるが、アプリケーションやプラットフォームへの組み込みが進む現在、ビジネスプロセスに対する重要性は拡大すると予測される。生成AIは企業がセキュリティ、ガバナンス、倫理について検証を進め、ビジネス適用のためのポリシーを制定した上で適切なユースケースを開拓することで、労働生産性や顧客サービスの向上などに不可欠なツールに発展するだろう」と述べている。