富士通、首都圏の固定的なオフィスを縮小、データ活用で働き方の可視化を推進
今回は「富士通、首都圏の固定的なオフィスを縮小、データ活用で働き方の可視化を推進」についてご紹介します。
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富士通は、ニューノーマルにおける新たな働き方のコンセプト「Work Life Shift」をベースに、拠点ごとの機能の明確化と外部シェアードオフィスのさらなる活用を図ることを明らかにした。
「Work Life Shift」は、「働く」ということだけでなく、「仕事」と「生活」をトータルにシフトし、ウェルビーイングを実現するコンセプト。「Smart Working(最適な働き方の実現)」「Borderless Office(オフィスのあり方の見直し)」「Culture Change(社内カルチャーの変革)」の3つの要素で構成される。
具体的には、首都圏エリアの固定的なオフィスを縮小するとともに、データの活用によって働き方を可視化することで、ビジネスや業務の目的に応じた最適な働き方を推進していく。
首都圏における同社の主要拠点である川崎工場(川崎市中原区)、「Fujitsu Uvance Kawasaki Tower」(川崎市幸区)、富士通ソリューションスクエア(東京都大田区)において、拠点ごとの機能を明確にした上で集約する。これに伴い、コーポレート部門や顧客対応を行うフロント部門などが入居している汐留シティセンターからは、2024年度上期中に全ての部門が移転する予定となっている。さらに外部シェアードオフィス(首都圏の約1500拠点)のさらなる活用により、場所に捉われない柔軟なワークプレイスの選択をより一層推進していく。
汐留シティセンターにあるコーポレート機能や点在するテクノロジー開発機能は、テクノロジーの中核拠点である川崎工場へ段階的に集約し、2024年4月より拠点名称を「Fujitsu Technology Park」とする。
また、Fujitsu Uvance Kawasaki Towerに汐留シティセンターなど首都圏の各拠点に在籍しているフロント部門・事業部門(関係会社含む)を集約する。Work Life Shiftの実践の様子を見学できるライブオフィスツアーや、他社とのコラボレーションスペースである「F3rdX」「F3rd Lab」のさらなる活用を進める。
さらに、首都圏に点在するシステム開発のプロジェクト拠点を富士通ソリューションスクエアに集約する。防災機能の高い同拠点に集約して事業継続性の強化を図るとともに、高セキュリティかつ快適な開発環境を構築する。
データの活用による働き方の可視化では、Work Life Shiftの施策と全社DXプロジェクト「フジトラ(Fujitsu Transfromation)」の連携により、業務システムやクラウドツールの利用状況、出社状況、オフィスでのコミュニケーション頻度など、全社データ活用基盤に格納された様々なデータを掛け合わせて生産性向上に直結する指標を策定し、チームの働き方を可視化、最適化を図る。
また、チームにおけるメンバーの出社状況や外部シェアードオフィスの利用状況を捉え、それらのデータを全社平均値や他部門と比較できるダッシュボードを構築する。これにより、チームで働く場所の選択を可視化し、自律的に生産性向上に取り組むことができる環境を整備していく。
2021年9月から社内実践している、従業員の在席場所を確認できるウェブアプリケーション「aerukamo」の機能も拡張し、外部シェアードオフィスでの在席場所もリアルタイムに可視化する。これにより、外部シェアードオフィスにおける従業員同士のリアルなコミュニケーションが容易となり、コラボレーションの活性化も期待できるとしている。