「Linux」でパスワード認証なしでアクセス可能な「Samba」共有を作成するには
今回は「「Linux」でパスワード認証なしでアクセス可能な「Samba」共有を作成するには」についてご紹介します。
関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Samba」は、「Linux」デスクトップのフォルダーをネットワーク上のほかのユーザーと共有する優れた手段である。例えば、ほかのユーザーがアクセスする必要のあるドキュメントがある場合や、写真、動画など、共有したいさまざまな種類のファイルがある場合、Sambaを使用すると、それらのファイルやフォルダーをネットワーク上のあらゆるデバイスと共有することができる。Samba共有はユーザー名とパスワードで保護することが可能だ。
Samba共有をセットアップする方法については、過去の記事で解説済みだ。今回は、アクセスするユーザーにユーザー名とパスワードを求めない共有を作成して、ネットワークに接続しているすべてのユーザーがそれらのファイルを利用できるようにする方法を紹介する。
注意点が1つある。機密情報を含むファイルは、絶対にこの方法で共有してはいけない。そうしたファイルについては、アクセスするユーザーに認証を求めるように共有をセットアップすべきだ。そうしないと、機密情報が悪人の手に渡ってしまう可能性がある。言い換えると、本記事で紹介する手順を実行する場合は、慎重を期してほしい。
ゲストフォルダーの作成に着手する前に、上記のリンク先に必ず目を通して、Sambaをインストールし、仕組みを理解してほしい。その記事では、パスワードで保護された共有を作成し、そのディレクトリーを共有するマシン上にアカウントを持つユーザーだけがアクセスできるようにした。
Sambaに習熟したら、ゲストがアクセスできるディレクトリーを作成してみよう。
必要なもの:これを機能させるには、Sambaを実行しているLinuxマシンとsudo権限を持つユーザーが必要である。それ以外のものは不要だ。それでは、作業に取り掛かろう。
最初に、ネットワーク上のゲストがアクセス可能なファイル/フォルダーを格納するディレクトリーを作成する。これを行うには、ターミナルウィンドウを開いて以下のコマンドを実行する。
次に、フォルダーのアクセス許可を変更し、誰でもアクセスできるようにする必要がある。
次に、以下のコマンドを実行して、Samba設定ファイルを開く。
この共有を誰でも利用できるようにするため、Sambaをロックダウンして、内部ネットワークからのみアクセスできるようにする。これを行うには、2つの行を変更する必要があるが、その前に、ネットワークインターフェースに関連付けられた名前を見つけなければならない。具体的には、以下のコマンドを実行する。
そのインターフェースの名前(enp0s3など)が表示されるはずだ。
最初に変更するのは、以下の行だ。
これを以下のように変更する。
NAMEはネットワークインターフェースの名前だ。
次に、以下の行を見つける。
これを以下のように変更する。
smb.confファイルの最後に、以下の内容を追加する。
上記の設定は、共有へのパスを定義して、共有を公開し、ゲスト専用、書き込み可能にする。そして、ファイル作成とディレクトリーの許可モードを設定し、共有を閲覧可能にする。
「Ctrl」+「X」キーボードショートカットでファイルを保存して閉じる
最後に、Sambaを再起動すると、ゲスト共有が有効になる。これは、以下のコマンドで実行可能だ。
Sambaが再起動すると、ユーザー名やパスワードを入力しなくても、その共有にゲストとしてアクセスできるはずだ。
これは、ネットワーク上のすべてのユーザーに特定のディレクトリーへのアクセスを許可する優れた方法である。ただ、その場所に機密ファイルを追加しないように注意してほしい。機密情報が悪人の手に渡ってしまうおそれがあるからだ。